第六四幕 ♭ ページ16
うーん…どうして
鯉「……A…なのか?」
リ「……A?」
父さんと兄さんがいるんだろ?
つか背後にイタクとつららもいるよね!?
僕は夢幻の気配を感じ玄関扉を開けただけなんだけど
……なんで四人がいるんだい!?
夢幻を睨めば「あ、あはは、ごめん」と謝ってきた
……ったく…大方、口が滑って僕の名前を言ったんだろ
僕はため息を吐きとりあえず中に案内した
リビングにて…めちゃくちゃ空気が重いです
鯉「…Aは今まで何してたんだい?」
先に口を開いたのは父さんだった
やっぱり気になるよね…うん
貴「僕は羽衣狐に刺された後、偶然出会った老夫婦に拾われた」
隠しても多分父さんには通用しない
そう思った僕は洗いざらい隠すことなく全てを話した
老夫婦との過ごした日々_____
遠野での修業_____
幻術で学校に通った事_____
鯉「……そうかい…」
バチンッ
今何が起こったのかわからなかった
わかるのは痛む頰と俯く父さんの顔…
リ「ちょっ!!と、父さん!!?」
そこで僕は叩かれたんだと…察した
貴「な、何すんn……」
“の”と言いたかったが
鯉「……なぜ、オレを庇った」
その言葉により遮られてしまった
鯉「お前、自分一人でなんとかできると思ってたのか!?死ぬかもしれなかったんだぞ!!
いや実際に死んでたかもしれねぇ……」
俯いた父さんが顔を上げると涙を流していた__
貴「…父さんが死ぬと思ったら体が勝手に動いた」
鯉「それでも…お前が死んだら……オレは…っっ」
父さんの性格だ
きっと自分を責めるだろう
でもそんなの…僕は望まない
貴「……父さん…」
鯉「それにオレ言ったよな?猊ず帰ってこい瓩辰
オレ、ずっと待ってたんだぜ?Aが帰ってくる日を」
……っ
貴「……帰って…い、いの?」
僕は貴方を守れなかったのに…?
身代わりすらできなかったのに…?
鯉「何言ってんだ…当たり前だろ?
つか子を守るのが親の役目だ。お前はそんな事気にしなくていい
Aは昔から物事を深く考えすぎなんだよ」
ったく、誰に似たんだか
そう言って笑う父さんに涙腺が緩んだ
貴「……ホント…父さんにはかなわないや」
鯉「って事は戻ってくる気になったんだな?」
貴「……うん」
父さんとの約束は〆切なしの無限有効だったんだね
イ/氷/リ(((オレ/私/ボク…空気……?)))
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小町(プロフ) - 甘党さん» ありがとうございます!只今はnaruhaneが…消えてしまい…… (2016年5月8日 19時) (レス) id: a8fa8bc22f (このIDを非表示/違反報告)
甘党 - 面白いです!一度読んだらそのまま読み続けて…更新頑張って下さい!! (2016年5月8日 19時) (レス) id: ebc513d4ed (このIDを非表示/違反報告)
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