【霧崎第一】ダンス部員だった少女は転生トリップしたそうです【黒子のバスケ】

56.私は、その他大勢に過ぎないチーム ページ21

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中学の最後の大会。自分のチームに勝機は無いことは大会前に分かってた



だけど、いざ目の前の舞台を目にしたら勝ちたくなるし“いけるかも”とか思っちゃうじゃないか



そんな淡い期待が“嫉妬”をよんだ




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チームメイトは、諦め気味で。負けるのを分かってる前提で「楽しく踊ろうね。」と、はしゃいでる。私も一人浮いた人間にはなりたくないし合わせておく。負けるのは分かってるから、自分のプライドを傷つけないように、負ける前提で話している風にする



そんな複雑な思いを胸に、大会の会場へ向かうとき
横を同じようなメイクや、派手な髪型をした人達が通りかかった。恐らく、この大会に出る人だろう



通りすぎてから、チームメイトが口を開いた




「あ、今のって○○じゃない？」




何処かのチームのような名前。そのあとチームメイトが喋りだした




「○○って、確か去年も昨年も優勝してたダンスチーム！人数も多かったし、多分そうだと思う。」




そう言われ、前へ行った集団を見る。…確かに人数が多い




「今年も○○が優勝かなー？」




そうかもね！とチームメイト達は口を揃える。まるで他人事だ



ま、私も勝てるとか思ってないんだけど




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スポットライトが当たる会場。そんななか、去年優勝したため最後に踊ってる○○チームのダンスを見てた




「…上手いねぇ」




それだけ言っておいた。ダンスを見るときは、大抵の人が全体ではなく、ある特定の人物を見るだろう。私は、○○チームのなかの一人の人物を見ていた。自分では意識せずとも、目が追っていたのだ



その人物の、バク転？バク宙？を決めて○○チームのダンスは幕を閉じた




「…」




ただ、無言で拍手を送る。…虚しい



コーチがもうすぐ結果発表だから並ぶよ、と声をかける





正直いって少し期待しちゃってたり

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