【霧崎第一】ダンス部員の少女は転生トリップしたそうです【黒子のバスケ】

6.情けないな ページ6

花宮side



担任に呼ばれると、俺と女子のほうの代表の奴が立った


…教室で騒いでた奴だ、名前は確か罪沢 A


こいつが女子で一番頭いいとか、なんか意外だ。ほとんど笑ってやがるし、ヘラヘラしてて、いかにも馬鹿っぽい


担任の後ろを歩くと横に並んだから、一応声掛けとくと、何故か罪沢は不自然なくらい驚いた


あの状況なら別に言ってもおかしくねぇこと言っただけなのになんだコイツ、という本音を隠しながらも話してると体育館に着いた。壇上に上がってもうすぐ俺の出番が来る、というとき俺は罪沢に一応声を掛けておいた



花「お互い、頑張ろうね。」



と、心にも無いことを言っておくと



貴「…うん」



罪沢はさっきと変わりない笑顔で、そう返事をした


勿論、この女が心の中でどう思ってたなんて俺は分かるはずもなかった



＊＊＊＊＊＊



貴女sibe



体育館に着くまで花宮くんと喋っていると体育館に着いた。壇上に上がってカーテンに隠れるように待っていると


校長先生の話が終わり、もうすぐ花宮くんの出番が来る、というとき花宮くんは私に声を掛けてきた



花「お互い、頑張ろうね。」



……なんだか、ずっと猫かぶって笑っている花宮くんを見てると



貴「…うん」



私ももっと上手に自然に見える笑い方をしたいな、と思う自分がいた


人の目を気にしないとやってけないなんて私情けないな、と感じながらも先に挨拶をしている花宮くんをボーッと見ていた

7.自己紹介→←5.「目で殺されるのは、どちらかというと開眼した今吉さんだと気づいた私」

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す