54話 ページ9
☆霧野side☆
「＿＿＿はいはい先輩、これでいいんですね？」
明らかに嫌そうな顔で俺に携帯画面を見せつける、
水色の髪の少年。
「あぁもう・・・先輩って本当バカですよね。うん、本当にバカだ。」
「うるせー。」
ちゃんと送りましたよー、と言うと、
そいつは俺に携帯を差し出した。
「本当バカですよね・・・A先輩と顔合わせづらかったからって
教室飛び出して、それで忘れ物して後輩にメールさせるとか・・・」
「もうわかった！！わかったからこれ以上言うな！！狩屋！！」
口を手で押さえてクスクス笑う、そいつ＿＿＿狩屋マサキを睨みながら。
差し出された携帯を強引に奪い取った。
どうしてこうなったのか。
話は、数分前に遡る。
佐久間と神童の様子を見てショックを受けた俺は、
倉間達との約束も忘れて衝動的に教室を飛び出してしまった。
・・・そしてここからが、さらに最低で。
なんと、教室にノートを置き忘れていたのだ。
これはまずい。
取りに行きたいが、今行ったら確実にあいつらに会う。
それだけは避けたかった。
そこで考えたのが、佐久間にメールをする事で家まで届けてもらう作戦。
我ながらいい案だと思ったのだが、それは間違いだった。
この状況であいつにメールなんて送れる訳がない。
・・・そこで、止むを得ず。
通りすがった狩屋にメールを任せたという訳だ。
＿＿＿間違ってた。あぁ、確実に俺の選択は間違っていた。
こいつを選んだのが間違いだった。
「せんぱーい、勿論お礼・・・しますよね？」
上目づかいで、ねだる様に俺を見てくる狩屋。
こいつからは逃げられない。
「・・・しょうがないな、おごるよ・・・」
「うわぁ本当ですか！？じゃあ遠慮なく！！
えっと、あそこのカフェであの限定パフェ食べたいんですよっ！！」
目を輝かせて俺を見つめるそいつ。
はいはい、と適当にかわしながらも。
俺の心は全く違う方向に向いていた。
「＿＿＿佐久間は・・・神童とでも帰ってるんだろうな。」
溜息をついて、先を行く狩屋の後を追いかけた。
ラッキーアイテム
革ベルト
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y - こんばんは。あなたの小説、私は今でも読んでいます。今年はイナズマの新作アニメが始まりますね。またあなたの作品が読めることを楽しみに願っています。 (2017年5月22日 0時) (
レス) id: e3b1ae5e34 (このIDを非表示/違反報告)
しぃ@イナイレ - 正直…寂しいですっ！また戻って来てくれるのを楽しみにしています！^^ (2014年4月10日 22時) (レス) id: ad97b7eaf8 (このIDを非表示/違反報告)
エミ@愛新覚羅(プロフ) - なんか寂しいですけど、またここに帰ってきてくれることを信じています。でも新しく作り直さなくてもいいと思います。私はこの小説、好きです。また戻ってきてくださった時は教えてくださいね^ ^ (2012年12月13日 21時) (レス) id: 757fa23758 (このIDを非表示/違反報告)
ＲＩＡ - Ｎｏａｈさんのことも小説のことも大好きです((いきなりすいません(泣)なのでまたここに来ることを楽しみに待ってます＾＾ (2012年11月21日 13時) (携帯から) (レス) id: 9d6eb6d0c6 (このIDを非表示/違反報告)
たお - それはあなたの自由だと思います。私はあなたが大好きなので、無理に引き止めたりしません。あなたが一番良いと思う答え。それが私の望みです。すいません。なんか変ですね(笑)…待ってます。 (2012年11月19日 23時) (レス) id: d0ff0a894d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：。+*Ｎｏａｈ*+。 | 作者ホームページ：http://commu.nosv.org/bbs/t%3A%E3%80%82%20%2A%E3%81%AE%E3%81%82%E3%82%8D%E3%81%9...
作成日時：2012年8月31日 17時
