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「…いただきます」
「うん、どうぞ」
緊張して喉が渇いていたので、よく冷えたカフェオレはすごくおいしい。
「Aちゃんは、章ちゃんのどこが好きなん？」
「んっ？」
突然の質問に口に含んだカフェオレを吹き出しそうになった。
質問っていうか、もしかして尋問かもしれない。
真意を測りかねてじっと丸山君の方を見たら、彼はなんでか赤くなって小さい声で「わぁかわいい」と言った。
「章ちゃんってさ、基本天使やけど」
「うん」
それは同意する。章大君は天使。
「Aちゃん、章ちゃんが怒ったとこ、見たことある？」
「ない、と思う」
「章ちゃんはな、怒るとめっちゃコワイし、ココロの奥がすごく繊細」
章大君は、私と出会ってからの事を割と細部まで丸山君と大倉君に相談しているらしい。
章大君の口から語られる私は「かわいいかわいい彼女ちゃん」で章大君の反応もあまりに初々しいから、丸山君は大倉君と2人で密かに心配しているらしかった。
――章大君が、年上の悪い女に騙されてるんじゃないかって。
「天使の章ちゃんにも怒ったりほかのいろんな感情があんのは当たり前やのに、今までの女の子たちは上辺ばっかり見て勝手に幻滅して章ちゃんのこと簡単に傷つけていくから」
丸山君は、柔和な大人の顔のままで私をまっすぐ見て言った。
「Aちゃんがかわいいのは認めるけど、章ちゃんは俺の大事な人やから、からかってるだけなら他を当たってほしい」
物事にはいろんな側面があると思う。
丸山君たちから見た私たちの一面は、そういう風に見えるのかもしれない。
天使と、天使をたぶらかしてる年上の女。
章大君と私には、気持ちだけでは越えられないたくさんの“差”があって、そこに誰かが違和感を感じるのは仕方ないこと。
章大君は友達にすごく大事にされてるんだなぁ。
そして章大君の友達に、真正面からマウントを取られている今この状況。
前の私だったら、こんなこと言われたら「そんな風に見えるなら自分は章大君にふさわしくないに違いない」と思って弱気になって逃げて帰ったかもしれない。
―――章大君と出会う前の、私だったら。
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みき(プロフ) - 待ってます！ (2021年4月14日 10時) (
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cayochi(プロフ) - 私も待ちます (2021年4月14日 8時) (レス) id: 89ed3d2d70 (このIDを非表示/違反報告)
めろんぱん(プロフ) - いい子で待ってます (2021年4月14日 8時) (レス) id: b5cc118e0b (このIDを非表示/違反報告)
ブルームーン(プロフ) - イイ二人の世界だ〜(*´艸｀*) (2021年4月14日 8時) (レス) id: d5063d2f63 (このIDを非表示/違反報告)
みき(プロフ) - 二度目の更新有難うございます！丸ちゃん、金木犀の香り…想像できます〜♪♪でも、連絡先交換とか名前で呼ばせるとか！？えっ！！丸ちゃんーー！！！って感じです！！笑 (2021年4月13日 19時) (レス) id: c6ee858f5f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：きりん虫
| 作成日時：2021年3月8日 9時
