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着いたところは二宮さんの自宅から歩いて15分程のところだった。
「近いんですね、家から」
「そ、激近の物件探したんだよねぇ。通勤をラクにした筈なんだけど、逆によくそれで呼び出されてる気もするんだよなぁ」
二宮さんはそう言いながらどこか嬉しそうな表情で私の手を握ってきたので、私もきゅっと握り返す。
都会の雰囲気のオフィス街から少し外れたここは私の育った下町に似た雰囲気で、小さな商店が建ち並ぶ昔ながらの商店街だった。
その一角に急にレトロな細長い家屋が出てきてそこに二宮さんが私を案内した。
「長いでしょ。昔の長屋をリノベーションしたんだ。ちなみにうちの社長のデザインだから……ショールームも兼ねてるみたいなもんかねぇ」
長屋風の建物になっているそこは入り口こそ古い家屋だが、一歩中へ入ると珪藻土壁だろうか？そこに多肉植物などのグリーンが天井から吊るされていて、アルミの棚に小物が列ぶ……モダンな雰囲気だった。
進んでいくとパンフレットにあった木の机があって、そこの上に流線型の金属のオブジェがあり、その一箇所に『二宮様専用』と書かれた相撲字の木の札が下がっていた。
他には私に見せてくれたみたいな小さなフィギュアがガラスのケースに入って置かれていたり、何やら針金？のアートのようなものがあったり……
おしゃれなのか面白いのか、何ともそのアンバランスで楽しいデスクだ。
「ここ、オレのデスク」
二宮さんがウィンクをしながら指をさした瞬間、奥から声と男性が飛んで来るように走ってきた。
「ニノー！遅いよぉ、早く来ないと………っと」
「うっさいな、来てやっただけ感謝しなさいよ……あ、Aちゃん、これが噂の変わった社長ね」
変わったって言うか、何というイケメンなんだと、びっくりして固まってしまう。
そこに居たのは爽やかな笑顔を浮かべた顔は異常に小さいし、手足が少女漫画から抜け出てきたみたいに長いし、頭にタオルを巻いて白いTシャツにベージュのハーフパンツなのにものすごくお洒落に見える……男性だった。
「どーもー！社長やってます、相葉雅紀くん36歳です……んて、え？ニノ、こちらは……？」
「オレの彼女」
「は？」
あっさりと言った二宮さんに社長さんは目を真ん丸にして見開いて口をあんぐりと開けた。
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咲詩(さきうた)(プロフ) - はるちさん» はるちさん。コメント有難うございます！甘いだけのお話がやはり書けない咲詩、現れました←……ここから2曲がり？！ほどある予定です……楽しみと言っていただけて嬉しいです！！(T_T) (2019年10月23日 8時) (
レス) id: 2be9ef90a6 (このIDを非表示/違反報告)
はるち(プロフ) - 甘々だった展開が動いてきましたね…。どうなっていくのか楽しみです。 (2019年10月19日 5時) (レス) id: 041d0ce1ae (このIDを非表示/違反報告)
咲詩(さきうた)(プロフ) - 橘花さん» 橘花ちゃんコメントレス遅くなってごめんね！(´∀｀*)ｳﾌﾌ、ねぇ彼が引っ掻き回してくれるかなー、どうなるか今分岐点なんだよー。いつもありがとう！ (2019年9月16日 21時) (レス) id: 2be9ef90a6 (このIDを非表示/違反報告)
橘花(プロフ) - 夏休みって時間があるようなないような。。バタバタしてたよ〜…やっと終わったね！そして潤くんが波を立てそうな予感ですね…。どこまでも咲ちゃんのお話読みたいです♪明日も彼らを見れる、穏やかな毎日に感謝だね…！彼らの、咲ちゃんの明日も明るくなりますように！ (2019年9月4日 17時) (レス) id: c96c7aeb8a (このIDを非表示/違反報告)
咲詩(さきうた)(プロフ) - はるちさん» はるちさん。ありがとう御座います！ふふ、甘いですよぇ暑くて怠くてグダグダ仕事してる私の頭の中で……こんなことを二人はしております笑読み返して頂けているなんて、幸せです、ありがとう御座います！ (2019年8月21日 8時) (レス) id: 2be9ef90a6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：咲詩(さきうた)
| 作成日時：2019年7月7日 21時
