☆ ページ31
暫くの間、二宮さんの胸の中で身動き出来ずにいると
二宮さんは突然、ガバッと私を離した
「ごめん。」
「そ、そこで謝らないでください」
「え？」
「み、惨めになるじゃないですか」
私はキュッと二宮さんの腕を掴んだ
「いや、ホントに……ごめ」
「また謝る。酷いです。……私を好きにはなれないですか？」
私は更に指に力をいれる
二宮さんは少し諦めたように小さく笑った
「好きだよ。でもそれは……犬、猫に好きって言うレベルかな？」
「犬でも、猫でも好きって言ってもらえるなら……傍にいていいですか。」
「A……お前、オレが好きなの？本気で？」
二宮さんは目を見開いて私を見た
先程までなかった好きと言う確信、今ならある気がした
ゆっくり頷く私に二宮さんは
「後悔しない？」
眼鏡の奥の瞳が欲望の色に染まったように見える
「ん……」
今一度身体を引き寄せられ
そして唇が首筋に触れた
「あ……の、二宮さん？」
固まる私におかしそうに二宮さんは悪戯するように唇に触れる
「？！んっ！！んっ！！」
驚いて二宮さんを突き飛ばすと
「誘いたいなら、もう少し色気を学んでおいで、星子」
二宮さんはあ、あまいな。
なんて呟きながら自分の唇をぺろりと舐めとりニヤリとした
(な、な、な、キスとか！)
なんてヤツ。
そう思いながらも
「じゃ、飯でも食って、星空でも見に行く？
とりあえずオレの『好きな猫』として。」
なんて手を握られたら
翻弄されていると分かっているのに
「……はい」
なんて、素直に頷いちゃう自分がいるのでした……
fin
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咲(智咲)(プロフ) - おーちゃんさん» (*´∀｀)お越し頂き、コメントまで有り難うございます！うふふ。職人智さんと恋に落ちちゃってくださいませ！！あの手で……愛されちゃってください( *´艸｀) (2016年8月12日 9時) (
レス) id: a8df2caf00 (このIDを非表示/違反報告)
おーちゃん(プロフ) - 咲しゃん！お邪魔させていただきました。。ワタシ、家具職人になります。そして、智と恋におちます。 (2016年8月11日 19時) (レス) id: 7e1932ee25 (このIDを非表示/違反報告)
咲(智咲)(プロフ) - みつさん» お越し頂き、コメントもありがとうございます ！キュンとしましたか？糖度足りなくて申し訳ありません。黄色様、頑張りたいと思います。伏線回収しないと(笑)また、あちらでも宜しくお願い致します。 (2016年8月10日 7時) (レス) id: a8df2caf00 (このIDを非表示/違反報告)
みつ(プロフ) - 完結お疲れさまでした。青い鳥でもお世話になってます♪夢から作られたお話､キュンとしたり拗ねたくなったりドキドキしたり。楽しませて頂きました♪贔屓の黄色様の続き楽しみに待ってます。ありがとうございました。 (2016年8月9日 15時) (レス) id: e4f493f611 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：咲詩(さきうた)
| 作成日時：2016年7月29日 11時
