☆ ページ24
私はややしばらく、ぼーっと暗いスクリーンを眺めていると
「あのー。片付けたいんだけどいいかな？」
と顔の前に顔が出てきた
「はへ」
「はへって、貴女……ホレ、起きて」
顔は男の人だった
私は慌てて身体を起こすと
急いで頭を下げた
「あ、すみません」
「ん、そんなに頭下げなくて大丈夫よ。ただオレも次の仕事あるからさ、悪いね」
「はぁ。」
「出口はあちら」
男の人は銀縁の眼鏡を眉間の所を指で押さえながら顎で出口を示した
(なんだか冷たそう)
「はい……夏の星空解説、良かったです有り難う御座いました」
「そ、良かった。気に入ったならまた来てよ
毎日少しずつ違うから」
(そーなんだ？)
良かったとは言いながら笑顔もなく淡々としている
よく見ると綺麗な顎のラインはシャープで薄い唇は形がよくすっきりとした美男子だが
目許は涙袋がぷっくりとしてクールと言うより可愛らしい
普通なんだけど、よく見ると結構なイケメン……バランスが絶妙だ
そんなことを考えながら示された出口からでると、足は図書館に向いた
(星の本でも見ようかな)
思い立って棚から星座やギリシャ神話の本を手に取り、奥にある閲覧室にいくと……
(うわ！お洒落になってる)
一番奥の閲覧室は古い洋館のような内装で、長方形の部屋だった
キャンドルの形をした電灯が壁に配置してあったり、ブラウンに光る美しいカーブの脚を持つ彫りの入ったチェアーや木のベンチが置かれている
小さなステージも出来るのか、隅にはグランドピアノまであった。
(素敵すぎる)
私は椅子にゆっくり腰掛けるとそのフィット感にうっとりした
「うわ……」
よほど顔のしまりがなくなっていたのか、すぐ近くに座ったスラリとしたスーツ姿の男性が「ぷふっ」と吹き出す
「すみません、つい……」
「あ、いえ…僕こそ、吹いてごめんね？…椅子？気持ち良かった？」
男性は目を細くし、向日葵のような笑顔を向ける
「はい。うっとりしちゃいました」
「有り難う」
「え？」
「それ、僕の友人の作品なんです。」
まるで自分の事のように誇らしげな向日葵さんは自慢げに顎をあげた
「へー！すごいですね！座り心地が全然違うし、デザインも綺麗……家具職人さんなんですか？」
チェアーの模様はシンメトリーに配置されたアラベスク模様
デザイン課の人間としてはこのアラベスク模様の細かい装飾に惹かれた
(このまま、商品パッケージになりそう)
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咲(智咲)(プロフ) - おーちゃんさん» (*´∀｀)お越し頂き、コメントまで有り難うございます！うふふ。職人智さんと恋に落ちちゃってくださいませ！！あの手で……愛されちゃってください( *´艸｀) (2016年8月12日 9時) (
レス) id: a8df2caf00 (このIDを非表示/違反報告)
おーちゃん(プロフ) - 咲しゃん！お邪魔させていただきました。。ワタシ、家具職人になります。そして、智と恋におちます。 (2016年8月11日 19時) (レス) id: 7e1932ee25 (このIDを非表示/違反報告)
咲(智咲)(プロフ) - みつさん» お越し頂き、コメントもありがとうございます ！キュンとしましたか？糖度足りなくて申し訳ありません。黄色様、頑張りたいと思います。伏線回収しないと(笑)また、あちらでも宜しくお願い致します。 (2016年8月10日 7時) (レス) id: a8df2caf00 (このIDを非表示/違反報告)
みつ(プロフ) - 完結お疲れさまでした。青い鳥でもお世話になってます♪夢から作られたお話､キュンとしたり拗ねたくなったりドキドキしたり。楽しませて頂きました♪贔屓の黄色様の続き楽しみに待ってます。ありがとうございました。 (2016年8月9日 15時) (レス) id: e4f493f611 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：咲詩(さきうた)
| 作成日時：2016年7月29日 11時
