【魔入間】策略ガールと鈍感ボーイ。【3rd season】

じゅうはち。 ページ19

z



「寒くなってきたし、こんな日は鍋！ですねぇ〜」「この時期の食物は栄養もたっぷりで食欲も刺激されますねえ」「ん〜〜、おいしい！これはぜひ生徒たちにも食べさせたい！」「いいですね！じゃあ……」


穫ってきてもらいましょうか

自力で。



z



ダリ先生とスージー先生の放送を聴き終えて。

ソイくんに貰ったゴーグルを首から下げなおして、クラスのみんなと一緒にフィールド入り口に向かう。


それだけで周りがざわついて、その中で会話が始まった。



「みんな…見違えたな…。

　きっと、それぞれ大変な特訓を乗り越えてきたんだろう…、」



長かった、苦しかった、と言うみんなを見て、やっぱりわたしとソイくんは軽かったのかな、と思う。

前に教室で聞いた話でも、みんな辛そうだった。


わたしたちはといえば、荷物を運んで、資料を盗み見て。

あとは、マジカルストリートで、家系能力を使ったかくれんぼをしたぐらい。


少しも特訓らしくない、と、思う。


ジャズたちに至っては、学校にすら来れてなかったし。



「「まあ1番辛かったのは私(僕)(俺)たちだろうけど」」
「「あ゛ん？」」

『ええ……』



喧嘩が始まって、睨んだり嘲笑したり怒鳴ったり、この空間はもうぐちゃぐちゃだ。


……どうしよう、ジャズと話しに行きたいけど、ここに割り込むほど度胸はないし。



「ようし、じゃあはっきりさせよう」

「どのチームが1番 特訓して成長したのか！

　収穫祭の結果で勝負だ！！」



…大事な行事の前に、こんなにギスギスしてていいのかな。

じゅうきゅう。→←じゅうなな。

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す