【魔入間】策略ガールと鈍感ボーイ。【3rd season】

じゅうさん。 ページ14

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「ぶっちゃけ、どうよ？
　みんな気になってるんだろ？

　講師と会って2週間……他の皆がいかにおぞましい特訓をしてるのか」



リードくんがみんなを集め、教室でロウソクを囲んで、なんというか、百物語みたいだなあと思いながら膝を抱えて座った。


修行の内容を報告するみたいで、最初にガープくんが、次にリードくん。

アズアズくんとサブノックくんの話も聞いて。



「あの、帰れないっていえば…、2人……」

「ジャズ殿とアロケル殿がいないでござるな」


『あ、カルエゴ先生に聞いてみたんだけど……なんか、すごい嫌そうな顔でスルーされちゃって…』



授業に顔を出さない2人が心配になって、先週カルエゴ先生に、「ふたりはどうしたんですか？」って。


聞いてみたら、普段の5倍くらい眉間に皺を寄せて、何事もなかったみたいに置いていかれた。

怒った感じの表情じゃなかったのが、逆に怖かった。



リードくんもメールを送りあっていたらしく、スマホを掲げて履歴を見せてくれる。


文字化けした字をみて、教室内の空気が凍った。







「よし次いこう……Aたん」


『あ、えっと……わたしの担当、カルエゴ先生、なんだけどね』

「既に嫌な予感がする…」



わたしたち、って言うか迷って、プルソンくんは存在を知られたくないって言ってたから、わたし、にしておく。


何から話せばいいのか少し考えて、口を開いた。



『…カルエゴ先生に、話したことないひとと顔合わせさせられて、「強調性を磨け」って……』

「えっ、おっお前が言うか…」

『だ、だよね……？』



頷いているみんなを見て、共感を得たみたいで安心した。……わたしやソイくんは、確かに協調性に欠けるけど、カルエゴ先生には言われたくない。

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