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DAY 2 ページ4

朝の6時。私が起きるのと同時に捕虜くんを起こしに行くという大役を担った。

階段を降り、扉の前に立ち、軽くノックする。

「捕虜くん、おはよう。起きてる?」

すると意外と直ぐにドアが開いて…

「……俺の名はヒュースだ…」

捕虜くんが物凄い眠そうな顔して出てきた。

「………眠れた…わけないか…」

「お陰様で一睡もしてないぞ。」

大変だなぁ…

「朝ごはんの前に洗面台に顔を洗いに行ったら?今なら誰もいないから空いてるよ?」

「………ん、嗚呼…ならそうする。」

私は朝ごはんの準備を手伝いに行った。今日はレイジさんの日だったかな。

大規模侵攻によってまだ街が通常通りに動いていないため、三日間学校が休みなのだ。

修くんのお見舞いにも行くつもりだ。

「璃音か…おはよう。」

「おはようございます、レイジさん」

台所にはエプロンを着けたレイジさんが立っていた。

「朝飯の献立に悩んでいてな。ヒュースはアレルギーとかあるだろうか…?」

「気にするとこそこですか」

レイジさん、なんだかんだ素敵な人だ。

「さっき見てきましたけどなんか眠れてないから疲れが抜け切ってないみたいです。」

「なら栄養が取れる献立がいいな」

結局悩んだところで肉肉肉野菜炒めだ。

「ヒュースに朝飯を持って行ってやってくれ。」

「はーい」

お盆に乗っけてヒュースくんの部屋の扉をノックした。

「今度はなんだ」

随分と尊大じゃないか。

「朝ごはんいらないの?」

「誰がいらないと言った?」

あーおもしろ。素直になればいいのに。

この日は朝からおちょくって終わった。

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姫蘭華(プロフ) - yukinemさん» ありがとうございます!!グダる予感もしますが一生懸命頑張ります!!(笑)完結までどうぞよろしくお願いしますm(_ _)m (2019年6月26日 5時) (レス) id: cb87232c53 (このIDを非表示/違反報告)
yukinem(プロフ) - 素敵すぎて一気に読んでしまいました。ヒュースも主人公ちゃんも会話のテンポやセンスが良すぎて読んでいて切なくも幸せな気持ちになります。続きを楽しみにしております! (2019年6月26日 3時) (レス) id: 3c2cde60df (このIDを非表示/違反報告)
姫蘭華(プロフ) - やっとユーザー名を姫蘭華に変えました^^;ペンネーム変えたのに今までずっと☆黒猫☆のままだったので…改めまして宜しくお願いしますm(_ _)m (2019年6月8日 5時) (レス) id: cb87232c53 (このIDを非表示/違反報告)
姫蘭華(プロフ) - twiceモモペン☆さん» ありがとうございます!そう言って頂けることが何よりも嬉しいです。これからも頑張りますので宜しくお願いしますm(_ _)m (2019年6月8日 5時) (レス) id: cb87232c53 (このIDを非表示/違反報告)
twiceモモペン☆ - 最高です!私はヒュース推し何ですけど、なかなか小説がないのでとても面白いですっ!これからも頑張ってください!完結を楽しみにしてます! (2019年6月7日 23時) (レス) id: cfa0ae033f (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:姫蘭華 | 作成日時:2019年6月2日 11時

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