DAY 15 ページ17
修くんの退院祝いだ。
そりゃみんなお祝いするだろう。
ただ、しばらくヒュースはリビングに出られないそうだ。
仕方ないのかなって思うけど、やっぱり可哀想だ…って何考えてんだ私!!
まさか…まさかね…まさか捕虜に情が芽生えるなんて…軍人としてあるまじきことだ。
なんてことを思いながらレイジさんが修くんの退院祝いで腕をふるったご馳走を食べ、何故かヒュースの部屋を訪ねてしまった。
「はぁ…」
「何故俺と一緒にいてため息をつく?」
………人の気も知らないで…
「ねぇ」
悲しいなぁ…
「帰りたい?」
彼は一瞬とても驚いたような顔をして
「…………嗚呼…帰りたい」
キッパリと言い切った。
「そっか…」
やっぱりそうだよなぁ…辛いなぁ…
「私も…」
「………?」
なんでこんなに辛いのかな
「ヒュースが帰りたいのなら帰らせてあげたい。」
やっと振り絞った声がいつもの私の声と違うことに気づいた。
慌ててヒュースを見やると
「………どうしてこんなことになったんだろうな…」
きっと今の私もこういう表情だろうと思った。
泣きそうで笑いそうで瞳が揺れている。
ベッドに並んで腰掛けてるからお互いの距離はかなり近い。ヒュースの手が私の手にそっと触れたのが分かった。
「………………っ…」
「嫌か?」
私は少し考え、静かに首を横に振る。
「そうか…」
そのままヒュースは私の手を握った。
「…………」
「…………」
目が逸らせない。
男子の手に触れる機会なんて幾らでもあるのにどうしてこんなに胸が高鳴るの?
どうしてこんなに胸が熱いの?
どうしてこんなに涙が出そうになるの?
聞かなくても分かる。
これが少女漫画とかでいう「恋」ってやつだ。
誰にも言えない秘密の恋だ。
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姫蘭華(プロフ) - yukinemさん» ありがとうございます!!グダる予感もしますが一生懸命頑張ります!!(笑)完結までどうぞよろしくお願いしますm(_ _)m (2019年6月26日 5時) (レス) id: cb87232c53 (このIDを非表示/違反報告)
yukinem(プロフ) - 素敵すぎて一気に読んでしまいました。ヒュースも主人公ちゃんも会話のテンポやセンスが良すぎて読んでいて切なくも幸せな気持ちになります。続きを楽しみにしております! (2019年6月26日 3時) (レス) id: 3c2cde60df (このIDを非表示/違反報告)
姫蘭華(プロフ) - やっとユーザー名を姫蘭華に変えました^^;ペンネーム変えたのに今までずっと☆黒猫☆のままだったので…改めまして宜しくお願いしますm(_ _)m (2019年6月8日 5時) (レス) id: cb87232c53 (このIDを非表示/違反報告)
姫蘭華(プロフ) - twiceモモペン☆さん» ありがとうございます!そう言って頂けることが何よりも嬉しいです。これからも頑張りますので宜しくお願いしますm(_ _)m (2019年6月8日 5時) (レス) id: cb87232c53 (このIDを非表示/違反報告)
twiceモモペン☆ - 最高です!私はヒュース推し何ですけど、なかなか小説がないのでとても面白いですっ!これからも頑張ってください!完結を楽しみにしてます! (2019年6月7日 23時) (レス) id: cfa0ae033f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:姫蘭華 | 作成日時:2019年6月2日 11時