ネットに埋もれないで (ページ8)

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8.紫ページ8

今日は月曜日…

『今日の5月生まれのラッキーカラーは赤です。』

事務所のテレビを見ながら支度をしている。

今日は依頼ではなく、ラウールが
「ショッピングモールの中に今日からオープンするお店があるんだけど、行きたい！」

というから今日はお休み。

全員支度を済ませ、翔太が運転する車に乗った。

数十分後、ショッピングモールに着いた俺らは
早速ラウールの行きたい店へ行った。

ラウ「あ、これもほしい！」

渡辺「誰が払うの、これ」

翔太がそう呟くとラウールの視線は
俺の方に…

結局

『9800円になります』

俺が支払い

ショッピングモール内をキョロキョロしながら
歩いていると向こうの方にたくさん人が集まっていた。

宮舘「何かあるのかな」

向井「あ、あそこにフラワーアートって書いてあるよ！！」

宮舘「フラワーアート、ちょっと見てみてもいい？」

深澤「いいよ」

この間自己紹介した時に確か、舘さんは花が好きと言っていた。花言葉も言えると…

フラワーアートを見る舘さんの目は今までにないくらいキラキラと輝いていた。

『さぁ、こちらは○○さんのフラワーアートです！どこにこだわりましたか？』

「あの、角度は凄いこだわりましたね…大変でした。」

『さっ、最後はNTさんのフラワーアートなのですが、今日御本人がお越しいただけなかったので、代わりに私がカーテン捲らせていただきます。
NTさんのフラワーアートまで
3、2、1！ドン！』

司会者がカーテンを捲ると
大きなフラワーアートが俺らの前に現れたが
このフラワーアートを見た人たちからは
次々に悲鳴が上がっていた。

「ｷｬｰ」

フラワーアートを見ていた人達が次々悲鳴を上げる。
中には写真や動画を撮る人まで現れた。

カーテンを捲った司会者も驚いていた。

今俺らの目の前にあるフラワーアート…

赤い薔薇に囲われているのは
眠った男性だ。

当然俺らもパニック

渡辺「あっ、あの人死んでないよね。」

宮舘「この、フラワーアートを見てる人の中で怪しい人いない？よくあるじゃん、こん中に犯人が紛れ込んでるケース。」

司会者は驚きフラワーアートから遠ざかると
さらに驚いた顔をした。

俺らは司会者のところに駆け寄る。

ラウ「どうしたんですか？？」

司会者はまた、フラワーアートを指差した。

そこにはまた別の人が赤い薔薇に囲われていた。