12.青 ページ12
阿部「阿部と申します…」
向井「あっ！あの？フラワーアートの」
フラワーアート被害者の阿部さん…
阿部「はい…後ろからすごい衝撃がして、気づいたら病院でした。あの、話聞いてください。」
ラウ「分かりました」
阿部「実は俺もネットで叩かれて…有名大学行ってネットでこの教材がオススメですよって載っけただけで。知らない人から勉強オタク、働けよとか心の無い言葉。そんな言葉で？って思うかもしれませんが、俺は人よりも弱いんです、色々。」
深澤「大変でしたね。俺も、ここにいる大体の人はネットに埋もれた人たちです。みんな、気持ちわかります。」
正直ふっかがそういった時
俺はとんでもないことをしたと思った。
命令されたとはいえ…
みんなこうやってこれなら傷つかないだろうって
言葉でもしっかり傷つく。
なんで俺はこんなのに気づかなかった？
俺は自分優先だったんだ…
ラウ「阿部さん、事務系の仕事興味ありませんか？」
まさか？
阿部「あ、ありますけど…」
ラウ「ここ、深澤事務所で一緒に働きませんか？」
やっぱりな
阿部「えっいいんですか？」
ラウ「今日から阿部さんも仲間入りです。
ネットに埋もれてる人、絶対救い出しましょう！」
と言いながら緑のネックレスを渡した。
阿部「はいっ！ありがとうございます！」
それから阿部とか阿部ちゃんとかみんなが呼ぶようになり、楽しく過ごしていたが
まだ、目黒は目を覚まさない。
お前、どうしたんだよ。
俺らに黙って…
ある日も深澤事務所は依頼されたものを
頑張って調査していたが
阿部「行ってくるね」
いつもなら3時間もしないうちに帰ってくるのに
阿部ちゃんは何時間経っても帰ってこなかった。
辺りは暗くなり時計は20時を示す。
ラウ「さすがに、遅いよ！」
調査に出かけた阿部ちゃんは
まだ帰ってきていない。
そろそろ探しに行こうかとみんなで
話していた時
事務所の電話が鳴った。
岩本「阿部からかもしれない。」
宮舘「そうだね」
岩本「はいもしもし」
すると照はえっと言い固まった。
近くにいた舘さんが代わり対応した。
舘さんは
宮舘「阿部が病院に搬送されたらしい。誰かに押されて階段から落ちたって。」
誰かにって。
もしかして、阿部ちゃんをネットに埋めた人？
顔バレとかしてたのか？
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作者名：喜梨果 | 作成日時：2021年4月18日 7時
