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嘘つきと炎 ページ39

「どこか怪我をしたのか?それとも何かあったのか?エースが泣いてるってことは、大丈夫じゃないんだろう?」



とっくのとうに自覚した心は届かない。知らないところへ追いやろうと傷つけ溢れた血を彼女は硬くとも優しい暖かな手でそっと拭う。



届かないのなら、放っておいてほしいはずなのに。死んでも気付かないのだから、冗談だと勘違いして笑い飛ばしてくれたほうが楽なのに。



「何でもねぇよ馬ぁ鹿!!!!!!!!!!!!」



自分が特別な存在であるというようにこちらを見据えるのが、未知だった恐怖の中でも揺らぐことのなかった強い光がいとも簡単に酷く揺らぐのか。



独占欲になるはずだったそれは大きく形を変え捻れ歪んで行く。重いけど決して悪い心地はしなかった。なのに今はこんなにも苦しい。知らないのだ、こんな醜い感情なんて知らないのだ。



彼を追おうとした彼女はクラスメートに行く手を阻まれる。男は大事な人に涙を流すようなカッコ悪いところを見られたくない生き物なのだとうまくぼやかして彼女を宥める。



しかし今まで泣きたいのを我慢しながら気丈にも笑い続ける人を彼女は知っている。隣に立ちたくて、誰よりも強くて儚くて、まるで泣き方を知らないような、忘れてしまったかのように笑い続けた師の姿を。



他人の浮かべる嘘の笑顔など彼女には通用しない。この他にも家族を鬼に殺され生き残り、辛いのを我慢して笑う人を見てきた。そんな辛い顔を見るくらいならいっそ、助けられなかった自分を罵倒しながら泣いて欲しかった。



「エース...」



彼女の呟きを聞き取り、受け入れたのはもう1人のトランプ兵。

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鈴懸(プロフ) - 星猫さん» すみません、私は友達であろうと他人であろうと合作する気は全くもってありません。 (2021年10月2日 19時) (レス) id: b78c3dc165 (このIDを非表示/違反報告)
星猫 - 知ってるアニメは何ですか?怪談レストランは知ってます?後、一緒に合作しませんか? (2021年10月2日 11時) (レス) id: f84c743866 (このIDを非表示/違反報告)
鈴懸(プロフ) - 星猫さん» 返信遅れました、コメントありがとうございます (2021年9月23日 21時) (レス) id: b78c3dc165 (このIDを非表示/違反報告)
星猫 - 初めまして!とっても素敵ですね!高評価しました! (2021年9月19日 21時) (レス) id: f84c743866 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:鈴懸 x他1人 | 作成日時:2021年8月8日 2時

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