標的 45 ページ48
指揮者やらの御託が終わり、指揮者が指揮棒を構えた。
A 「さぁおまえらの実力を見極めてやる。」
戦闘狂の笑顔を浮かべながら審査する審査員はAの他に居るだろうか？
リボーン 「そう言えばこの曲なんて曲だ…？」
A 「…………………………………」
リボーンの質問に答える事なくAは前方のステージから流れてくる旋律に身を任せている。
演奏が開始して数分後。リボーンはAの手に何かが握られている事に気付いた。
A 「ファゴット、53小節目、全音符、ピッチ高い。チューナーとで言うとメモリ＋20ぐらい………。」
ボソボソ呟きなが、恐ろしい速さで何かをメモしていくA。
専門用語ばかりブツブツ唱えているAは心底恐ろしいとリボーンは思った。
A 「今度はフルートか…まぁフルートはピッチが高くなりやすいしな。フルート68小節目、十六分音符の２つ目…」
数分後、演奏は終わり、指揮棒が礼をする。
それを見計らってAも立ち上がる。
リボーン 「よし。帰るか…」
A 「何言ってんだ⁈訴えに行くぞ。ピッチがみんなメチャクチャだ。」
音楽音痴(?)のリボーンは今の演奏の何がおかしかったかよく分からなかったが、保護者的感覚からAを放っておくことができず、仕方なくAの後をついて歩いている。
A 「全く…仕方の無い連中だ。」
これならAは裏社会の情報屋兼ヒットマンよりオーケストラの辛口コメンテーターをした方が人間的にも(?)良いのではないかとリボーンは考えた。
いや、そもそもイタリアの裏社会なんて本来Aのような女が居るような社会ではない。女だからといって優先されるような生易しい社会だと思っていたら生きていけない社会。
そんな社会をたった1人で生き延びてきたAは相当な実力派だろう。
まぁそんなやつが一般人(金持ち中心)も演奏を聴きにくるようなホールに居るとはリボーン以外誰も想像がつかないだろう。
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cosmo(プロフ) - プリンさん» コメントありがとうございます！この作品では、他と違った作品を目指して作っています！ (2017年7月9日 15時) (
レス) id: 04bc803d78 (このIDを非表示/違反報告)
プリン - 面白いそれに読みやすい．．． (2017年7月9日 13時) (レス) id: f72f544e96 (このIDを非表示/違反報告)
cosmo(プロフ) - 偉大なる大空さん» コメントありがとうございます！sideの切り替えは結構考えましたね……やっぱりまだ三人称の小説は書きなれないですが、色々研究していきたいと思いますのでこれからもよろしくお願いします！ (2016年8月23日 7時) (レス) id: 04bc803d78 (このIDを非表示/違反報告)
偉大なる大空(プロフ) - 読み返しているうちに、sideの切り替わりが上手いと思います！2人の思いがよく伝わります！私は掛け持つと手に負えなくなるので、すごいですよ！これからも応援します♪自信持って頑張って下さい☆ (2016年8月22日 22時) (レス) id: 42dab381ae (このIDを非表示/違反報告)
cosmo(プロフ) - 月影彰威さん» コメント、ありがとうございます！私も全然上手く書けないです…でも全力を尽くすのでよろしければ応援よろしくお願いいたします！ (2016年6月24日 21時) (レス) id: 04bc803d78 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：cosmo | 作成日時：2016年1月15日 22時
