【リボーン】霧雲の情報屋 （大人リボーン）

標的 38 ページ40

A 「私は＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿」

夜の冷たい風がAの言葉を奪った。
クソッ。一番重要なところなのに。

リボーン 「今なんて言ったんだ…？」

試しに聞いてみるが、きっと2度と教えてはくれないだろう。

A 「聞こえなかったなら別におまえが知る必要はない。」

案の定、教えてはくれなかった。
Aはまた遠い目で景色を眺め始めた。

＿＿＿＿＿また、あの悲しげな目で。

まぁ、実際に目を見たわけではないが、やつの放っている空気から分かる。

なんであいつはあんなに悲しげな目をしているのだろう？

オレがAをぼんやり見ていると、Aはフランチャコルタを飲み始めた。
月はAの放つ空気とは対照的に嫌味なほど美しい光を放っている。
対照的なものなのに、Aはそれされも自らの美しさに変えている。



そんなAにやっぱりオレは____________



Aはだいぶワイングラスを持つ手が覚束なくなってきた。
きっと、フランチャコルタのアルコールにかなり酔ってきたのだろう。


Aが酔っている、今こそ、今こそ言いたい言葉がある。

きちんと伝えなければならない。きっとあいつの事だからまともに取り合ってくれないだろう。

しかし、いくら相手にされなくったって、言わなかったら一生後悔するだろう。

そしてオレは覚悟し、その言葉を言った。




















リボーン 「È il mio amante ?(オレの愛人にならねぇか?)」

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