再戦 ページ35
＊
「そろそろ話を終えようか、メザクラ」
「まだ貴方に聞きたい事は山のようにあるんですけど」
「じゃあ早くしてくれ、そろそろ阿修那が出たがっている」
ニヤリ、と笑う千鶴。
ゾクリと背筋に寒気が走る。
恐ろしいのは“阿修那”ではない。
彼女を鎮める、抑え込めることができる“千鶴”だ。
「何故魔王は恐れる。
魔王とは最も力のある者が受け継ぐ名だ。
何故、現在の魔王は恐れる。そんなにもその魔王の力は弱いのか」
いいや、それはあり得ない。
魔王と直にあったことはないが、先代魔王は物凄い力を秘めていた。
狂おしいほどの瞳は燃えるように美しく、美しい人物だった。
その魔王が突如行方を眩ませた。その時に選ばれた新たな魔王が現在の魔王。
だからメザクラは疑っていた。魔王とはそんなにも弱い者達なのだろうか、と。
「貴様の最後の質問に答えよう。
先代魔王は生きている、ただ、“魔王”という名が邪魔になったダケだ」
意味が分からない。
しかし、次に動いたのは千鶴。
もう答えることは無いと言うように仮面を変えた。
刹那の間。
この空間を支配していた空気が緊張感へと変わる。
圧倒的な存在感を放つ者に支配され、ビリビリと伝わってくるタダの存在感。
存在感だけというのにまるで“殺気”肌を無数の針で全身を刺されているような痛みだ。
「ﾋﾋｯ…残念だったなァ…メザクラぁ…。
千鶴はもうイナイぜェ…？俺が出てきたからなぁ」
ﾋﾋｯとまた笑う阿修那。
相変わらずだ、相変わらずの―――狂い様。
冷汗が流れ、それでもメザクラの口元は何故か笑み。
「貴方を…貴方を倒したかった。
貴方は私の目標です。阿修那様……」
笑った様な顔。
でも、何故かそれは泣きそうな顔。
静かにGunを向けるメザクラに対して、阿修那も静かに。Judgementを構えた。
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未桜(プロフ) - ユニが、チョイスを向こうとしますの無効がちがうぜ (2015年3月24日 12時) (
レス) id: d04b8e9548 (このIDを非表示/違反報告)
悠(プロフ) - 華紅夜さん» 返信遅くなって申し訳ありません！返すべきか悩んだ末、返させていただきます！ まだまだ更新が雑…中途半端ですが、一時期の間です！もうしばらくお待ち下さい!! はい、更新頑張ります!! (2015年2月22日 16時) (レス) id: 8d7f53da0f (このIDを非表示/違反報告)
華紅夜 - とても面白いです！続きがとても気になります！更新頑張ってください！ (2015年1月27日 19時) (レス) id: 51b22c66a2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：王獣闘蛇 | 作成日時：2014年12月8日 19時
