再戦 ページ34
＊
「何がおかしいんですか」
「全て」
即答してやった。
するとメザクラは眉を寄せる。
眉間にシワを寄せ、何が気に入らない、とでも言う様な目付きで睨み付けてくる。
「世界を変えるだと？
出来ない事を口にするな。どれだけの世界があると思っている。
どれだけの“神”共が管理し続けていると思っている。全てを変えるだと？
例えどんな絶対的な力を得てもそれは不可能だ。そもそも“絶対的な力”さえもこの世に無いのだから」
千鶴に言われた言葉。
それは、メザクラ自身がよく分かっている。
わかってはいるが、それでも……やらなければ。と思ってしまうのだ。
「今の魔王はおかしい。
何かに対して怯えている。力があるのに、何故？」
「さぁな」
はぐらかすように千鶴は笑みを浮かべる。
睨み付ければ、それを気にしないような涼しい顔を浮かべられる。
Gunを向け、千鶴に向かって放った。
銃撃戦の中、話はまた、続けられた。
「物騒だな、いきなり放つなんて」
「貴方なら避けられる」
「随分な評価だ。
Judge、全弾落とせ」
静かに言葉を放てばJudgeはそれに従う。
銃を持っていればJudgeが勝手に向ってくる弾丸を撃ち落す。
楽な作業だ、と思いながらも千鶴は笑みを浮かべる。
「全て落としてるじゃないですか」
「Judgeがな」
「末恐ろしい武器ですね」
武器が恐ろしいのか。
否、武器は命令したとおりに動く道具だ。
武器が恐ろしいハズがない。もしも武器を恐ろしいと感じたのならば、それは間違いだ。
武器はタダの道具。命令されたとおりに動く、
だから何も恐れる事は無い。
それが、武器という道具だ。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 49人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
未桜(プロフ) - ユニが、チョイスを向こうとしますの無効がちがうぜ (2015年3月24日 12時) (
レス) id: d04b8e9548 (このIDを非表示/違反報告)
悠(プロフ) - 華紅夜さん» 返信遅くなって申し訳ありません！返すべきか悩んだ末、返させていただきます！ まだまだ更新が雑…中途半端ですが、一時期の間です！もうしばらくお待ち下さい!! はい、更新頑張ります!! (2015年2月22日 16時) (レス) id: 8d7f53da0f (このIDを非表示/違反報告)
華紅夜 - とても面白いです！続きがとても気になります！更新頑張ってください！ (2015年1月27日 19時) (レス) id: 51b22c66a2 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：王獣闘蛇 | 作成日時：2014年12月8日 19時
