過去side ページ23
＊
「では、魔王。
一つ、わたくしにお任せ頂けないでしょうか？」
「なんだ？」
千鶴の提案を聞き、魔王は笑った。
それならば、自分に害はないと――そう、思ったから。
「それでは」
魔王を変えると言うのもいい手だ。
しかし、それでは面倒な仕事が千鶴に舞い降りる。
どんな手を使おうとも、千鶴はこの地位を得続けなければならなかった。
ひれ伏す相手は一人だけで十分だ。
だが、その相手もまた自分の操り人形だとしたら―――笑えてくる話ではないか。
「ファラ」
「お呼びで？」
「俺はしばらく人間界に居る。
脱獄人―――メザクラも人間界に居るだろう」
声を出せば瞬時に現れるのは千鶴、唯一の使い魔。
本来、使い魔と言うのは人型では無いのだが、千鶴は人型の“悪魔”を“使い魔”としている。
「貴様は此方で何かあれば俺に報告しろ。
言う間でも無いだろうが―――俺に、嘘は通じんぞ」
「無論」
ニヤリ、と笑う千鶴。
ゆらりと歩き出し、人間界に向かう。
「さ、忙しくなりそうだ…」
ニヤリ、と笑った千鶴。
この手短な話が――数年前の、過去の話。
手頃な操り人形は―――何処へ行ったのやら…。
ニヤリ、と悪魔が笑った。
何故笑ったのかは不明に等しい。
あの悪魔は“悪魔”であって“悪魔”では無いのだから。
過去side終
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Happy New Year！
明けましておめでとうございます！
今年も“最強堕天使物語”をよろしくお願いいたします＜(_ _)＞
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未桜(プロフ) - ユニが、チョイスを向こうとしますの無効がちがうぜ (2015年3月24日 12時) (
レス) id: d04b8e9548 (このIDを非表示/違反報告)
悠(プロフ) - 華紅夜さん» 返信遅くなって申し訳ありません！返すべきか悩んだ末、返させていただきます！ まだまだ更新が雑…中途半端ですが、一時期の間です！もうしばらくお待ち下さい!! はい、更新頑張ります!! (2015年2月22日 16時) (レス) id: 8d7f53da0f (このIDを非表示/違反報告)
華紅夜 - とても面白いです！続きがとても気になります！更新頑張ってください！ (2015年1月27日 19時) (レス) id: 51b22c66a2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：王獣闘蛇 | 作成日時：2014年12月8日 19時
