欲望 ページ19
＊
眼を開けば、血を模った様に赤い色が広がる。
そして、その赤い眼球にあるのは黒い瞳孔では無い。
黒色い漢字を模った「六」の文字。
「僕に、限って―――…」
現れたのはとある男。
黒い髪をたなびかせ、黒いスーツの様な者を切る男。
その姿を見、誰もが驚いた様な表情を見せた。
「――――――骸様」
クロームの鈴の音の様な声が響く。
響いた声は静かに消え、それでもクロームの中には安心感が宿った。
「む、骸―――!!?」
驚いた様に声を上げるツナ。
そんなツナに対して、千鶴は静かに眼を細めた。
「骸の有幻覚か…」
「あれが……!!?」
千鶴の呟きを聞いて、信じられない！と言う様に眼を見開くツナ。
しかし、千鶴は何も告げる事はせず、そのまま相手を観覧する様に見るだけだった。
「あれれ？」
対する白蘭は不思議そうな声を出す。
手を前に出し、リングに炎を灯す。
対する骸は槍の棒を前に突き出し、相手に多少畳みかける。
「クフフフ」
そういった時、骸の瞳が「一」に代わる。
その「一」の文字が創り出すのは「地獄道」
相手に幻を見せる技である為、カラクリを知っていればタダのまやかしなのだが…。
ピシリ、と白蘭が経っている場所に突如立ち上ったのは巨大な蓮を纏った火柱。
相変わらず凄い幻覚にツナは腰を抜かす、そしてそんなツナに構わず骸は再開の挨拶？をした。
「お久しぶりです。 沢田綱吉」
「か、髪が伸びてる…！ って事は、十年後の骸!!?
で、でもけ、怪我とか…… 大丈夫なの………？」
戸惑う様な声を出すツナ。
そんなツナの言葉を被せる様に白蘭が告げる。
「綱吉クンの言う通りだよ、骸クン」
ニョキッ。と言う風に火柱から出て来る白蘭。
ある意味なんか、コワイ。
「僕の部下に憑依した君はあの時精神事消したハズなんだけどな〜
………… 少なくとも、こんな幻覚はもう、作れないほどに……ね。」
笑みを浮かべる白蘭。
対する骸もまた笑っていた。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 49人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
未桜(プロフ) - ユニが、チョイスを向こうとしますの無効がちがうぜ (2015年3月24日 12時) (
レス) id: d04b8e9548 (このIDを非表示/違反報告)
悠(プロフ) - 華紅夜さん» 返信遅くなって申し訳ありません！返すべきか悩んだ末、返させていただきます！ まだまだ更新が雑…中途半端ですが、一時期の間です！もうしばらくお待ち下さい!! はい、更新頑張ります!! (2015年2月22日 16時) (レス) id: 8d7f53da0f (このIDを非表示/違反報告)
華紅夜 - とても面白いです！続きがとても気になります！更新頑張ってください！ (2015年1月27日 19時) (レス) id: 51b22c66a2 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：王獣闘蛇 | 作成日時：2014年12月8日 19時
