欲望 ページ18
＊
「お前達は先に往け。
今度は俺が時間を稼ぐ」
「で、でもそれじゃあディーノさんだけ、取り残されちゃうんじゃ!!」
ディーノの言い分に戸惑いの言葉を出すツナ。
確かにその言葉の通りなのだが、迷っている暇さえも無い。
「誰かがやんねーとな…
鞭を構えて告げるディーノ。
ってか千鶴は一つ思った事があった。
((部下なしで闘えるのか？))
この場に部下らしい部下は見当たらない。
何時も隣に居るロマーリオはボンゴレ基地に残っていた。
つまり、今この場でディーノを身代わりにしても速攻で殺されるだけだ。
つまり、此奴が残るだけ無駄な話。
何方かと言うならばスクアーロが残った方が時間を稼げるような気がしてならなかった。
「千鶴さん…」
心配そうな声で千鶴に囁くユニ。
困った様に息を付き、静かに前に出ようとするが、千鶴は止まった。
とある気配を、感じたからだ。
ならば、そいつに多少の力を化すのも――悪くは、無い。
にやり、と小さく笑みを浮かべ、千鶴はそのまま静かに息を付いた。
刹那の間。
クロームの持つ槍に何かがこもる。
そして、その瞬間、千鶴の手に魔力がこもる。
「誰が相手だろうと、僕を止める事は出来ないよ！」
「あっ！」
白蘭の声。
そして、クロームの声が重なった。
サラサラと砂の様に形を変え行く槍。
その槍は本来、骸が持つ槍とも言っても過言では無い。
((ほんの、少しだけだ…))
千鶴は小さく笑みを浮かべ、魔力を多少霧の中に混ぜ込んだ。
そして、笑い声が響く。
「クフフフフ…
それは、どうでしょうねぇ…」
手袋がこすれる音が聞こえる。
その音はリアルだった。
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未桜(プロフ) - ユニが、チョイスを向こうとしますの無効がちがうぜ (2015年3月24日 12時) (
レス) id: d04b8e9548 (このIDを非表示/違反報告)
悠(プロフ) - 華紅夜さん» 返信遅くなって申し訳ありません！返すべきか悩んだ末、返させていただきます！ まだまだ更新が雑…中途半端ですが、一時期の間です！もうしばらくお待ち下さい!! はい、更新頑張ります!! (2015年2月22日 16時) (レス) id: 8d7f53da0f (このIDを非表示/違反報告)
華紅夜 - とても面白いです！続きがとても気になります！更新頑張ってください！ (2015年1月27日 19時) (レス) id: 51b22c66a2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：王獣闘蛇 | 作成日時：2014年12月8日 19時
