決断 ページ12
＊
「十代目！
今の内に転送システムへ!!」
「わ、分かった！」
戸惑う様な声を上げたツナ。
そして皆を誘導する中で千鶴はようやく前に出た。
「テメー… 何しに……！」
「貴様等では止められん奴がいる、ただ…それだけだ」
「君、舐めてるの？」
静かな千鶴の答えにトンファーを構えて問いかける雲雀。
しかし、千鶴は全く持ってその様な気はみじんもない。
「事実を言ったまでだ」
多少雲雀の殺気に当てられても顔色一つ変えない千鶴。
レベルの差が伺え、雲雀は武器をしぶしぶと言う様に落とした。
「今回は逃げる事を優先する」
誰かに向かってそう言った千鶴。
それはまるで、自分自身の様にさえ思えた。
「
静かにそう言えばとある人物が拘束される。
それも、阿修那戦で使った以上の鎖が地面から放たれた。
「ｸｿｯ…」
「貴様に動かれては脱出が困難だ。
五分ほどで解く事が出来るだろうが… 十分だ」
本来ならばもう少し時間を稼ぎたい所だが、今は別に問題は無い。
肝心なのはメザクラを足止めする事である。 足止めさえできれば、今は問題ないのだ。
((ヒューメ達を出すまでも無いか…))
いざとなれば奴等に戦闘を任せる気だった千鶴。
しかし、あまり魔力を込めなかったとはいえ、
多少の時間稼ぎぐらいは―――…。
「舐めないでよね、あの時は私達が勝つって分かってたから解かなかっただけ」
どうやら彼方も本気ではなかった様だ。
小さく笑みを浮かべた千鶴は小瓶を開いた。
中から五つの光が溢れ、そしてその光は具現化される。
「貴様等、足止めしてろ」
「「「「「御意、ボス」」」」」
放たれた言葉は綺麗に揃っていた。
その迷いの無い言葉に千鶴は小さく、笑みを浮かべた―――…。
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未桜(プロフ) - ユニが、チョイスを向こうとしますの無効がちがうぜ (2015年3月24日 12時) (
レス) id: d04b8e9548 (このIDを非表示/違反報告)
悠(プロフ) - 華紅夜さん» 返信遅くなって申し訳ありません！返すべきか悩んだ末、返させていただきます！ まだまだ更新が雑…中途半端ですが、一時期の間です！もうしばらくお待ち下さい!! はい、更新頑張ります!! (2015年2月22日 16時) (レス) id: 8d7f53da0f (このIDを非表示/違反報告)
華紅夜 - とても面白いです！続きがとても気になります！更新頑張ってください！ (2015年1月27日 19時) (レス) id: 51b22c66a2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：王獣闘蛇 | 作成日時：2014年12月8日 19時
