【REBORN!】ヴァリアー所属、最恐で最強のメイド様!!? part04 『VSヴァリアー編』 (ページ28)

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お迎え　Ⅰ ページ28

マーモン「千鶴かい……？」
千鶴「お待ちしておりました。さ、帰りましょう」
マーモン「でも…」
千鶴「貴方様の処分は私が持っています。その為、私が殺さぬと言っているのです、信じて頂けないでしょうか…？」

困った様に笑う千鶴を見てマーモンは素直に千鶴に抱き上げられる。
本来ならば自力で行って貰いたいのだが、逃げられても流石に困る。
肩に止まった黒い蝶はマーモンには見えておらず、千鶴は肩を見て細く笑んだ。
マーモンがかなりビクビクしていたのが手に取る様に分かったからだ。
それでも、微笑み続ける千鶴を見、マーモンは大人しく従う。

千鶴「では、行きましょうか」

幻術ではない事を確認し、静かに地面を軽く蹴る千鶴。
軽く蹴っただけでも悪魔の足を舐めてはならない。例え女の姿をしていようがそれは同じだ。

千鶴「ちょっと急ぎましょう」

軽くそう告げて、千鶴は足のスピードを速めた。
何故か腕の中のマーモンが涙目で叫んでいたのは――――幻覚だったのだろう…。

　

　

　

千鶴「ただいま戻りました」

中央の部屋の中のど真ん中にて、千鶴は軽く頭を下げる。
隣りには眼を回すマーモンがふらふらと頭を回して地面に座っていた。
興味本心と言うか、マーモンが何故こうなったのか気になったベルは本気で興味本心で聞いた。

ベル「姫、マーモンどうした訳？」

どうしたか。
そう言われても、千鶴に心当たりは無かった。
その為、取りあえず事情と言うか行った事を説明した。

千鶴「お屋敷から少し離れていた場所に居た為に、即刻変えるべきだと判断し、ちょっと軽く走ったらこうなりました」
ベル「因みに… 速度は？」
千鶴「……… ジェットコースターと言う物以上かと…」

流石のベルも青ざめた。
それぐらいのスピードならと言う声も出るだろうが、それでも人に連れられてと言うのは恐ろしい。
それにあの千鶴だ。ジェットコースター以上のスピードを必ず出している。ベルは少しだけマーモンを憐れみで見てしまった。