【REBORN!】ヴァリアー所属、最恐で最強のメイド様!!? part04 『VSヴァリアー編』 (ページ27)

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取引の時間　Ⅱ ページ27

カチッ

千鶴は懐から古そうな時計を取り出し、時間を確認した。
静かに九代目から離れ、ツナの方へ向かう。

千鶴「お久しぶり… イヤ、初めましてと言った方がいいでしょうか？」

彼女は細く笑み、ツナへ近づく。
それでも、不思議と恐怖心はやって来なかった。

千鶴「この姿では初めましてでしょうね。直に話をするのは。九代目の傷ならば安心して下さい、全て塞ぎ終えたんですけど、やはり脆い人間には多少負荷がかかるようで一週間近くは昏睡状態ですが問題はありませんから」

千鶴は安心させるようにか笑いながらも話を進める。
獄寺が殺気立っていて、今にも爆弾を投げそうだ。

千鶴「早々、一つ言い忘れました。ボンゴレは昔から悪魔の加護にあります、正確に言うと悪魔が関わっていたんで―――… 貴方もボンゴレに関わるのなら、死後は全てを委ねる気で居て下さいね…？」
ツナ「どういう…」
千鶴「それでは」

綺麗な指ぱっちんの音と共に突風が吹き荒れ、千鶴の姿は無かった。

　

　

屋根を蹴っている途中。
千鶴はふととあることに気が付いた。

千鶴「あぁ、そう言えばマーモン様をお迎えに上がらなければ…」

彼は脱走しっぱなしで捕まえなければならないのだ。
やれやれと言った様に首を振り、千鶴は眼を閉じた。

千鶴「公園、ですか……」

マーモンの後を追わせた地獄蝶が居る場所は公園。
それもかなり近くの公園だった。
静かに音も無く降り立った千鶴は辺りを見渡し、軽く声をかけた。

千鶴「マーモン様― 居るのは分かっています、今私と帰れば殺されずに済みますよ― 居るんだったら、と言うか、殺されたくなかったら今、出てきてください」

千鶴は大事な所を少し強く言った。
しばらくして、草むらが揺れた。
何かゲームで言うポ●モンかとも千鶴は思ったのだが、まぁどうでもいい話だ。