【REBORN!】ヴァリアー所属、最恐で最強のメイド様!!? part04 『VSヴァリアー編』 (ページ22)

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ザンザスの企み　Ⅱ ページ22

リボーン「やべーな。応急処置でなんとかなる傷じゃねえ」
ツナ「そんな……！」

顔を更に真っ蒼にするツナ。
ザンザスは追い詰めるかのごとく、静かに見下した眼で問う。

ザンザス「誰だ？じじぃを容赦なくぶん殴ったのは。誰だぁ？モスカごとじじぃを真っ二つに焼き切ってたのはよぉ……」

ザンザスの重たい一言、一言がツナを責めたて、ツナは蒼い顔で冷や汗をダラダラ掻き、自分を責めたてる。

ツナ「オ…… オレが…… 九代目を――――……」
「――――――――――違う」

ツナの発した弱弱しい言葉にかぶせる様に放たれた言葉。
その言葉は余りにも弱弱しかったのだが、しっかりと芯のある言葉の様にも聞こえた。

九代目「悪いのは…… 私だ」

口から血を流し、そう告げる九代目。
ツナは叫び、それでもまだ顔が蒼白だ。

千鶴((悪いのは――――――――― 誰でしょうねぇ…？))

ふと、千鶴はその様な事を考えた。
九代目、ノーノはその様な事を告げているが千鶴にはそうは思えない。
悪いのはダレカ。ソレを決めるのさえ、馬鹿馬鹿しく感じてしまう。

千鶴((善悪など、人が決める事… そもそも善悪とは、その者が見ての正義と悪であり、ハッキリ言ってしまえば人の戯言に過ぎないのですから…))

ある人物から見れば正義な事もある人物から見れば悪になる。
そのある人物に誰かが肩入れすれば、何方かが正義となり、何方かが悪となる。
悪魔と言われる千鶴は、主人の為に働き、そして対価として契約に差し出された物を受け取り終わる。
上級悪魔が人に使えると言うのは珍しいケースなのだが、彼女は暇つぶしを惜しまない。
そもそも、暗殺部隊に入れば下級の魂であっても、魂と言う存在は入手可能なのだ。
殺しは人が行ってくれる。千鶴は、殺される場所へ地獄蝶を放ち、魂を回収させればいいだけの話だ。