魔法少女育成学園〔オリジナル/ファンタジー〕

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　道中、近江さんは色んなことをわたしに教えてくれた。この学園の構造や教科などについて、たくさんのことを教わった。でも、少ししたら忘れちゃうんだろうな。

　そして、ダイヤモンド寮に到着。恐らくダイアモンドと思われる素材でできた綺麗な門に、外国のお城のような大きな寮舎。今日からここで過ごすことになる、ということだけども。いまいち実感が湧かないや……。
　下手したら、わたしの身長の二倍はありそうなくらい大きな扉が開く。その扉の奥に待っていたのは──

「初めまして〜！ わたくし、ダイヤモンド寮の寮長、久遠と申しまぁす」

　わたしよりも小柄な少女。テンションが謎に高く、とても可愛らしい。寮長ってことは高等部の人だよね。一年、かなぁ。そう思った私をよそに、クドウさんは自己紹介を続ける。

「高等部二年、全属性持ちの自称天才系万能美少女でぇす！ 『マイちゃん』って呼んでね！」

　まさかの高二。それに全属性持ちって……。凄いっていうか、変人なのか、初対面だけどもとにかく『天才系万能美少女』と言うのも的を得ている気もする。

「私達も自己紹介していいかな？」

　更に奥から女の子達が二、三人出てくる。長い黒髪の子と、銀髪ハーフアップの子、それからオレンジ色の髪を三つ編みにしている子。うわ、一気にこんなに自己紹介されたら頭に入りきらないよ……。

「落ち着いてください彩瑛ちゃん、真泉さん、古宮さん。環さんが混乱してしまいます」

　銀髪ハーフアップのサエさん、オレンジ色の三つ編みのマイズミさん、黒髪ロングのコミヤさん。うーん、一気に三人の名前が入ってきた。覚えきれないよ……。でも、サエさんはきっと近江さんのご友人なんだろう。ちゃん付けだったし、名前呼びっぽい雰囲気だし。

「とりあえず自己紹介しますね。来栖 彩瑛(くるす さえ)、中等部三年生、属性は無属性です」
「あ、じゃあ私もやらせて！ 真泉 涙華(まいずみ るいか)、高等部一年だよ！ 属性は彩瑛に同じく無属性！」
「……私もしなきゃいけないやつ？ 古宮 月乃(こみや つきの)、以下は涙華と同じ」

　落ち着いたクルスさん、元気なマイズミさん、クールなコミヤさん。キャラがあんまり被ってないから、覚えやすいかも。……少し前に思ってたことと矛盾してるな。しょうがない、かな？

「多分これで全員集合だね？ ようこそ新入生ちゃん、ダイヤモンド寮へ！」

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