【呪術廻戦】友達の三角関係のせいでストレスが増えたK.Nさん

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野薔薇side


「釘崎。ちょっといいか」

自習時間。
寝ようと思っていたら、伏黒と虎杖に声を掛けられた。
Aは任務。
伏黒が口を開く。

「虎杖が相談したいらしい」

「なに」

頬杖をついて気だるげに聞く。

「実は、俺な、あー言っていいのかなぁー釘崎はバラしはしねぇよなぁ」

ゴニョゴニョ1人で喋りだした虎杖。

「…いやでも今偶然笹野が帰ってきてて、聞かれてたとかだったら俺もう学校来れん…」

一通り聞いても、何を伝えたかったのかが全く入ってこない。
Aが何？

「伏黒。意訳」

「笹野のことが好き」

閉じかけた瞼が反射的に開く。
失いかけていた意識が秒速で戻ってきた。

「…………はぁ！？マジで言ってる？」

「…まじです」

パッと見やると赤面して顔を隠した虎杖の姿が。
男の赤面なんて見るんじゃなかった。

「私に10秒ちょうだい。受け入れ体制が出来てなかったわ」

焦りが顔に出ないように表情筋を固める。
働くな私の表情筋！



えっと…

Aが好きなのは伏黒で、
虎杖が好きなのはAで、
伏黒は…？

「伏黒。アンタ好きな人いる？」
「いない」

伏黒はナシ。





少数派社会。
全てを知っているのは私のみ。
私が間違えれば、皆ギスる。

何？このクソめんどくせぇ三角関係。

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