*番外編 神の国にて11 ページ43
リアムは次々と食べてしまうエネドラから取られまいと自分の分を死守していた。彼もそれなりに甘いもの好きだからだろう。
A「ふふ、またすぐ作るから」
リアム「…暦では『ばれんたいんでー』は今日なんでしょ」
A「気にしてくれてたんだ?意外とそういう所あるよね、リアムって」
リアム「気にしてたっていうか__」
照れ隠しのように言葉を重ねるリアムに思わず笑みがこぼれる。
その様子を見ていたエネドラが、一瞬冷ややかな目をしていたような、気がした。
A「…?」
エネドラ「なぁ、ハイレイン様がAを大事にしてんのはやっぱ神にするためで、」
リアム「___やめろ」
エネドラ「…何怖い顔してんだよ、本当のことだろ?」
鋭い目で彼を見るリアムに、エネドラは口の端を釣り上げた。先程と打って変わったような雰囲気に違和感を持つ。
…何度かこっちに来てから神、っていう単語を聞くけど、詳しく説明してもらえた試しはない。
特にリアムは、私にその言葉を聞かせたがらなかった。…なんなんだろうな、神って。
リアム「…はあ。キミ、ハイレイン様の会議に呼ばれてたんじゃないの」
エネドラ「ああ、そうだな、もう行くわ。A、美味かったぜ」
A「お粗末様です、また作るね」
エネドラは、おそまつ…?とよくわかっていない顔をしていたが、帰り際にこちらを愉しげに一瞥して去っていった。
リアム「…エネドラのやつ」
A「ふふ、私はリアムのお友達に会えてよかったよ」
リアム「だからあれは友達じゃないって」
くっと眉を寄せる彼に、くすくすと笑いが漏れる。
だってリアムがあんなに饒舌に話してるところってあまり見ないもの。
____特に、脳までトリガー角が侵食し始めている人はなかなか見ない。
…そういう意味でも、リアムとエネドラには互いに心配だとかそういう感情もあるのかもしれないな、なんて。
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フォルテ(プロフ) - kasunana__ka10iさん、コメントありがとうございます。続編は先ほどまで準備中でしたが、只今公開しましたのでご覧くださいませ!お待たせいたしました。 (2021年2月18日 18時) (レス) id: d29ecefbc9 (このIDを非表示/違反報告)
kasunana__ka10i(プロフ) - いつも楽しく拝読させていただいています!続編のパスワードはどこでみたらわかりますか? (2021年2月18日 18時) (レス) id: 74459d3d5c (このIDを非表示/違反報告)
フォルテ(プロフ) - ゆかりさん、コメントありがとうございます。少しでもお勉強の励みになれたら幸いです。これからも更新頑張ります! (2021年2月17日 18時) (レス) id: d29ecefbc9 (このIDを非表示/違反報告)
ゆかり(プロフ) - 受験勉強の息抜きに見てるんですが、やっぱり面白いです。これからも応援してます。更新頑張ってください。 (2021年2月17日 15時) (レス) id: 62a35361d3 (このIDを非表示/違反報告)
フォルテ(プロフ) - まるさん、 コメントありがとうございます。読んで頂けて嬉しいです!先程ご指摘いただいた箇所に修正を加えました。主要キャラクターの名前ミスはお恥ずかしい限りです…また誤字や不適切な表現があれば教えて頂けると幸いです! (2021年2月17日 14時) (レス) id: d29ecefbc9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:フォルテ | 作成日時:2021年2月6日 4時