透明３４ ページ35
tn「したら…「俺と共にこの腐った世の中を変えへんか」なんて言うんや。最初はそら馬鹿やなって思ったで？でもな…」
僕の足はどんどん遅くなっていく
tn「そのあと、言ったんや。「一人では何も出来ん。先ずはこの学校から変えていくんや。お前とならできる気がするんやけど」ってな。今のアイツがあんなこと言うてたんやで？」
遂に自身の足が止まった
そして何故か振り返っていた
その話に興味を持ってしまって
あの何時でも余裕で傲慢そうな態度の
グルッペンにそんな時期があったのかと
…アイツが「一人では何も出来ない」
と言ったことに驚いて
tn「せやから…一人で、よりも誰かと一緒に、やろ？…また涙出てるで」
また？と復唱したら
突然優しく微笑まれ
ハンカチを顔に押し付けられる
『ﾊｧ…涙脆くなったな』
tn「あんた絶対ずっと泣いてへんかったやろ？グルさん言っとったで？「俺の前で泣いた時、水と勘違いしてた」って……泣かなあかんで？泣くことは大事やってん」
『…そうだな…すまん』
また謝罪の言葉を漏らす
また罪悪感だ。ロボロ達の時と同じ
なんだよ…トントンもそうやって優しくしてくる
『僕…』
tn「あぁー何も言わでええよ？あんたは悪くないんやし。それされたら俺の方が罪悪感出てくるわ…俺はただ、あんたに慣れてもらいたいだけやから」
『…それでいいのか？』
tn「それ以外に何を俺が求めなあかんねん……あんたの苦労は計り知れんけど…俺らの事を頼ってええんやで？」
それも貸しぃや、と言われ
僕が持っていたノートを奪われる
『…なんか…お母さんみたい』
自然と口から出たそれに自分でも驚いたが
目の前のトントンはもっと驚いただろう
めちゃくちゃ目が見開かれていた
tn「あ〜それ他の奴らにも言われるわ…そんなオカンみたいなことしてへんのになぁ…まぁ取り敢えず、目ぇ赤くなってもうてるから保健室に行きぃや。そのまま教室には戻れへんやろ？ノートは俺が持ってったる」
優しさの連続で感謝の気持ちが出てくる
先程まで忌み嫌い
突き放していた自分を殺したい
『ごめ……ありがとう…そうする』
tn「！…おん！」
彼は優しい笑顔を浮かべ
職員室の方へ歩いて行った
僕も言われた通り、保健室へと向かった
途中、昼の事を思い出したけれど…
勿論その後
保健室に慌ててゾム達が来たのは
言うまでもない
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志麻セン寄りのcrew - いえいえお役にたてたなら良かったです！！ (2019年6月13日 7時) (
レス) id: e4b55a25ee (このIDを非表示/違反報告)
斬(プロフ) - 志麻セン寄りのcrewさん» はっ！間違ってました！教えていただき、ありがとうございます！！う (2019年6月13日 7時) (レス) id: 72381179a9 (このIDを非表示/違反報告)
志麻セン寄りのcrew - 透明0男は僕にいつも処理させられたなんですけど僕は男にいつも処理させられたじゃないですか？ (2019年6月13日 7時) (レス) id: e4b55a25ee (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：斬 x他2人 | 作成日時：2019年6月3日 3時
