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透明18 ページ19

放課後で助かったと思う
これがもし昼だったら…
朝の人集りのようになり
鳥肌が止まらないだろう

gr「…何故突然、保健室に行くと決めたんだ?」

『…別に理由なんているか?』

gr「いらない」

『なら聞く必要ないだろ』

話し終わったし。いや、終わらせた僕が悪いか
…って他人の為に空気読むとか久しぶりだ
こういう時って何か話した方が良いのか?
無言のまま?

あ……一つ聞いておきたい事が…

『なぁ……その、グルッペンは一年の時から生徒会長やってたんだろ?…何でなんだ?』

単純に、本当のことを知りたい
グルッペンが財力とか権力とか使ったなら…
最初はそう思っていたから
…でもそうじゃないかもしれないから

gr「…俺が【金】を使ったと思うか?」

『…もしそうなら、もう二度とお前とは関わらn…gr「安心しろ。ありえない話だ」…そうか』

gr「俺はそういう事が嫌いでな……父親がそういう奴でな…」

少し悲しそうな目をしていた
どうやら親が汚いく腐っているらしいな
そんな親を持ったにも関わらず
真面目に育ったグルッペンは
小さい頃から意志を持って生きていたのか

僕とは大違いだな

『…金持ちになると心が荒むんだろうな』

gr「あぁ…だが、俺はそうなりたくはない……これは奴らの為にもだ」

『奴ら…?他の生徒会のメンバーか?』

gr「あぁ…」

思い浮かんだのか
その時のグルッペンは
なんとも幸福そうな顔をしていた

gr「あいつらとは…長い付き合いでな。特にトントンとオスマンは幼稚園からの幼馴染だ」

『ふぅん…学年違う奴らとかは?』

gr「親の関係でな…」

金持ち同士で食事会やらするからか
ただの食事会なのに
【金持ち】という単語だけで
汚く聞こえるのは
きっと僕の性格が曲がっているからだろうか

gr「汚いと思うだろ?…実際には汚いさ。俺はそれが嫌だった…幼稚園の頃からそんな場面を見せられて…最近は行かなくなったが…今見たなら親を殴っているかもな」

苦虫を噛み潰したような顔をし
スタスタと歩く姿に
僕は何も言えなかった

gr「トントン達も同じ考えを持っていた…お互いにそれを知った時は、少しでもこの間違いを正したくて……今はこの生徒会からだ」

その目は闘志を宿しているようで
キラキラと輝いていた

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志麻セン寄りのcrew - いえいえお役にたてたなら良かったです!! (2019年6月13日 7時) (レス) id: e4b55a25ee (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 志麻セン寄りのcrewさん» はっ!間違ってました!教えていただき、ありがとうございます!!う (2019年6月13日 7時) (レス) id: 72381179a9 (このIDを非表示/違反報告)
志麻セン寄りのcrew - 透明0男は僕にいつも処理させられたなんですけど僕は男にいつも処理させられたじゃないですか? (2019年6月13日 7時) (レス) id: e4b55a25ee (このIDを非表示/違反報告)

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作者名: x他2人 | 作成日時:2019年6月3日 3時

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