透明１７ ページ18
gr「取り敢えず…保健室に戻るぞ」
校舎内へ戻ろうと
彼のあとを着いて歩いていたが
思わず足が止まる
『行かなきゃダメ…？』
gr「……駄目だ」
正直に言って、戻りたくはない
養護教諭だろうあの男が少し怖かった
gr「…あぁ、ペ神が怖いか」
『別に怖いわけじゃない』
gr「強がらなくていいんだぞ」
『強がってない』
あくまで表面上には出したくない
会長はまぁ…少しは信用してやろうとは思ったが
弱さなんて見せて舐められたくはない
gr「男が苦手なんだろう？俺も男だぞ？」
『お前の事は…まぁ……』
グルッペンは「ふむ…」と言いながら
顎に手を当てる
西陽に照らされ、彼の金髪が輝いている
形容し難い美しさってこういう事なのだろうか
別にそんなもの、僕にはどうでもいいけど
『別に怪我なんてしてないんだからいいじゃないか』
gr「俺の目は誤魔化せんぞ？お前、点滴してたのを引き抜いて保健室から抜け出しただろ。手首に点滴痕があるぞ」
『……触れられるのが嫌だ』
gr「…それは見てれば分かる。トントンに触れられて気絶してるしな。だが点滴をされる時に触られただろう？」
『…それは…アイツから優しくされて…戸惑ったんだ。それで……あぁ！わからない！』
今になって自分がわからない
優しくされて身体が驚いているのか
gr「優しくされたならいいじゃないか。まぁお前が気絶した状況を考えれば…まぁ無理やりだったしな……なら俺が点滴やってやろうか？」
『…あんたは只の生徒だろ？出来ないだろ』
gr「そうだな…やっぱり駄目か？」
『いい。行かなくたって立っていられる。大体、気絶したのはあんたらのせいだからな』
gr「すまない…お前のことをちゃんと理解していなかったのが悪かった………何故触れられるのが嫌なのかは…聞かせてくれないか？」
『……まだ…無理だ』
話したら…変わってしまうかもしれない
折角、手を差し伸べてくれたのに
それが怖いから
gr「そうか…まぁ気長に待つぞ。いつか話してくれ…抱え込むのは良くないし…話してくれたら嬉しい」
『いつか…な…』
悲しそうな顔をするグルッペン
本当に…何で僕に優しくするのか…
しょうがない
『…保健室に行く』
gr「おぉ…心変わりが早いな…」
『その代わり、グルッペンが盾になれよ』
gr「やっぱり怖かったんだろ」
『そんなこと一言も言ってない』
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 110人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「逆ハー」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
志麻セン寄りのcrew - いえいえお役にたてたなら良かったです！！ (2019年6月13日 7時) (
レス) id: e4b55a25ee (このIDを非表示/違反報告)
斬(プロフ) - 志麻セン寄りのcrewさん» はっ！間違ってました！教えていただき、ありがとうございます！！う (2019年6月13日 7時) (レス) id: 72381179a9 (このIDを非表示/違反報告)
志麻セン寄りのcrew - 透明0男は僕にいつも処理させられたなんですけど僕は男にいつも処理させられたじゃないですか？ (2019年6月13日 7時) (レス) id: e4b55a25ee (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：斬 x他2人 | 作成日時：2019年6月3日 3時
