透明３１ ページ32
『…朝か』
普段通り、と言いたいところだけど
グルッペン達と関わってから
ガラリと変わった
たった三日。三日でだ
昨日はコネシマ達にあんな事言ったし…
多分聞かれるんだろう
…優しい言葉
今まで欲しかった言葉が
この数日で沢山与えられた
嘘かもしれない
でもあんな優しい言葉が嘘なら
声に出しては言えないだろう
羞恥心というのがあるから
素直に言葉に出してくれて
僕に投げかけてくれたことが嬉しくて
縋ってしまう
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
もうすぐで学校の所でゾムに会った
僕の側に駆け寄り、フードを外した
zm「チッス！…A！」
『…おはよう』
すると、長い前髪をと肩を揺らしながら
嬉しそうに笑った
…僕も嬉しいと思った
ただ…
『……』
周りの視線が煩かった
ゾムへと向ける酔いしれている視線
人が多過ぎて気持ち悪い
zm「はよ教室いこうや〜朝飯食ってへんからはよ持ってきたやつ食べたいんや…」
そう言って何かが沢山入った袋を掲げる
そして僕の手持ちカバンを引っ張った
…気を使ってくれているらしい
ちゃんと手を掴むのを避けてくれている
グルッペンにでも聞いたのだろう
僕とゾムは急いで学校に向かった
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
教室に着いても向けられる視線は変わらず
しょうがないから屋上へ行くことに
『…それ、朝ごはん？』
zm「おん。そうやで」
本当に朝ごはんだったらしく
座ったゾムの膝の上には
サンドイッチがこれでもかとあった
zm「食う？」
『いらない』
zm「そうか〜…あ、そうや。グラウンドの方見てみ？多分シッマが朝練してるで」
『…部活入ってるの？』
zm「せや。俺はやってへんけど…わかりやすいで。見てみ？」
そう言われ、グラウンドを見れば
サッカー部と野球部が朝練をしていた
そのサッカー部の中で
ひときわ黄色い歓声を受けている
男子生徒が一人いた
『あぁ…あれか』
zm「な？わかりやすいやろ」
朝からあの状態、疲れるだろうな
zm「あいつ、あれだからめっちゃ女嫌いやねん。中学ん時もそうやったからな」
『…そうか』
zm「それに…シッマ、家に見放されとんねん」
『え…』
驚いた
あんなにいつも大きな笑い声を上げて
しつこく僕に話しかけてきていたのに
こんないい高校で、１年生レギュラーなのに
zm「シッマはネタみたいに言ってるし、俺らもイジリはするけど……な…」
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志麻セン寄りのcrew - いえいえお役にたてたなら良かったです！！ (2019年6月13日 7時) (
レス) id: e4b55a25ee (このIDを非表示/違反報告)
斬(プロフ) - 志麻セン寄りのcrewさん» はっ！間違ってました！教えていただき、ありがとうございます！！う (2019年6月13日 7時) (レス) id: 72381179a9 (このIDを非表示/違反報告)
志麻セン寄りのcrew - 透明0男は僕にいつも処理させられたなんですけど僕は男にいつも処理させられたじゃないですか？ (2019年6月13日 7時) (レス) id: e4b55a25ee (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：斬 x他2人 | 作成日時：2019年6月3日 3時
