五十五針目．出会い ページ12
酷く寒い日だった
本家に向かうため和服に着替えその上に防寒着を着こんだAは
当時も、この街を通り空港へ向かっていた
貴方「･･･あっ、どうかしましたか？」
『あら･･･随分と可愛らしいお嬢さんね
こんなところで何をなさってるの？』
そうにこやかに尋ねてくる女性は明らかにこことは場違いな人間で
Aにこんなことを尋ねるのも可笑しい雰囲気だった
貴方「祖国に行く、貴方はどうしてそんな大きなお腹でここに倒れてるの？」
『･･･そうね、家を追い出されちゃったから居場所がないのよ
お腹にはね、子供がいるのよ産めるかは分からないけれど』
やせ細ったその体に不釣合いな膨らんだ腹
母体に栄養が回らない環境下で
中の子供が生きていられる保証はほとんどないと言えそうだった
貴方「死んじゃってるの？」
『いいえ、生きてるわ
ほら、お腹に耳を当ててみて小さいけど心音が聞こえるの』
貴方「･･･本当だ、聞こえる」
『そうでしょう？･･･産んでやりたかったわ』
貴方「産めないの？」
『もうすぐ死んでしまうわ･･･きっと』
すすり泣くその様子を見たAは急に胸が痛くなった
しばらくして何か決心をしたように立ち上がり
大通りの方をじっと見て何かを決めたように女性に話しかけた
貴方「待ってて、ここで絶対
貴方の子供･･･貴方も絶対に死なせない」
『えっ？ちょっと！』
貴方「すぐ戻ってくる！！」
Aは大通りの方に走りだし
一軒の店に入り
そこで数十分時間を使った
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零夜＆李香(プロフ) - チョビさん» 零夜：マーモン可愛いか〜可愛いのは好きだよ〜 李香；面白いなんてありがとう！更新頑張らせますね！ (2013年8月5日 3時) (
レス) id: 377267cac5 (このIDを非表示/違反報告)
零夜＆李香(プロフ) - ちせさん» 李香：初めまして〜！面白いだと！？ 零夜：嬉しいけどビックリ･･･ 更新頑張るね〜 李香：本当かね･･･ (2013年6月19日 2時) (レス) id: 377267cac5 (このIDを非表示/違反報告)
ちせ(プロフ) - 初めまして。小説読ませていただきました。とてもおもしろいです！更新頑張ってください＼(^o^)／ (2013年6月18日 14時) (レス) id: d8b6709af8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：零夜＆李香 | 作者ホームページ：http://id55.fm-p.jp/471/amikoro/
作成日時：2013年6月5日 1時
