9ページ*白竜side ページ10
シュウを抱えて保健室に入った時は大騒ぎだった野次馬も今はいない
一息つくと液体石鹸の空ボトルを持った保健室の先生が立った
「先生ちょっと出るわね」
「はい…」
「あなたも落ち着いたら授業に行きなさいね」
そんな顔しないのよ養護教諭だって大変なのよと嘯いて出ていった
「白竜？」
「すまない。俺としたことが」
「うん。君にはがっかりだ」
「…すまない」
シュウは身体を縮めるとそのまま視線だけ寄越して震えた
「僕のこと好きじゃないの？」
好きだ
「あれは俺の失態だ。」
「わかった。この期に及んで聞くけど」
俺は頷いた
「デートはするの？」
「ああ、今日の詫びも含めてな」
布団を被るとシュウは全部奢れと言う
「心配するな、始めからそのつもりだ」
泣いているのか、鼻づまりの声で太っ腹と言うシュウに俺は泣きだしそうになった
「授業出るからな」
「うん」
保健室から出た瞬間に目の前が歪んだ
頬には塩気のきつい丸い粒が伝っていく
「！俺は…」
俺は
綺麗な恋ができない奴なのか？
そんなわけない。
負けるわけにいかない
だが、一度歪になった関係を直すのがどれだけ難しいかを
この時の俺は
まだ知らない
―――――
寝起きで書いた
変なとこ多数
以上小鳩でした
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塾成ワイン(プロフ) - はりゅかさん» 本人登場！← 読んでくださってありがとうございました！！嬉しい限りです;; 小鳩様の他の作品も面白いですよ！(アタシのせいでこの話台無し;;) (2013年5月20日 23時) (
レス) id: 3959d5f6b4 (このIDを非表示/違反報告)
小鳩(プロフ) - はりゅかさん» ありがとうございます！これは塾成ワイン様と、読んでくださる方々のおかげでできたお話ですので 感想本当に嬉しく思います！ (2013年5月19日 22時) (レス) id: b7e32d5250 (このIDを非表示/違反報告)
はりゅか - 面白いお話でした！あと、図書館での白竜が「好きな人教えてやるよ(あってるかな？)」と言った後のシュウの言葉が面白かったです！ (2013年5月19日 18時) (レス) id: 736d614885 (このIDを非表示/違反報告)
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