【A3!】優しさを溶かして＿ 【茅ヶ崎至】

談話室 ページ29

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私の目線の先には、

普段この時間にいつもいない人の姿が。




「あれ？天馬くんだ。今日お仕事ないの？」


ソファに座って、台本を読んでる。


「朝から撮影だった、今日学校休んだし」

「なるほどねー。
あ、今度のドラマ、恋愛ものなんでしょ！？」


ニヤニヤと天馬くんを見ると、


「な！なんで知ってんだよ…！」


見事に顔がぶわわわって赤くなった。




いつもツンツンしてるくせに、
本当は照れ屋さんとか



「可愛いーwwwwww」


「それ可愛いって思ってる顔じゃないだろ！」



笑っている私に、天馬くんはつっかかってくる。



「天馬が『愛してるぜ』とか言うのか？www」


アハハッと、私と同じように笑っているのは万里。



ひぃーwwwwwと涙が出そうなくらい笑っている私と万里を天馬は恨めしそうな顔で見た。



「まっwwまぁまぁ、落ち着いてって！
天馬の演技楽しみにしてるから！」



ポンポンと天馬の肩に手を置くも、

どうしてもあの天馬が甘い言葉を言ったりするのが

想像出来なくて笑ってしまう。







「だぁああああ！もう！」




すると、天馬くんは大きな声を出しながら談話室を出ていった。





顔は真っ赤なまま。




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