フリをして28回目 ページ32
私は路地裏の惨状に目を丸くした。
「あ?なんだよねーちゃん」
「お前も弁償してぇのか?」
「…」
見覚えのある青髪。
確か実況部の…
セピアとか言ったっけ?
地面に横たわっている。
…多分…やられたのだろう。こいつらに。
「あ?おいねーちゃん無視とは何様だよ」
こいつらは私ににじりよってくる。
「おい、聞いてんのか?」
『…』
「なんだよお前っ」
ブンッ
私に向かって拳が飛んでくる。
…私は避けた。
『…そうやってあの人もボロボロにしたんですか』
「は?あれはあいつがわりーんだよっ!」
…また拳が飛んでくる。
でも避ける。避けるのは簡単だ。
『…あの人が何をしたって言うんですか』
「俺にぶつかってきたんだよッ!」
…また拳。
…避ける。
「だぁーっ!お前さっきから避けやがって!これを見たのと合わせて許さねぇ!殺してやる!」
リーダー的なのは声を荒げる。
セリフが地味に長い。そうだ、この間に電話かけとこ…
『もしもし、警察ですか?』
「…はっ!?警察!?逃げるぞお前ら!」
「通報されたらたまったもんじゃねぇぜ!」
案外かんたんにヤンキー達は去っていった。
つ[…警察?]
『あーごめん、ヤンキーに絡まれたから』
つ[え!?そっ、そこどこ!今すぐ行くよ!?]
『いやもういなくなったから。』
つ[え、そうなの、良かったね。]
『…でもセピア?だっけ?がいる』
つ[え!?セピアさん?!大丈夫なの!?]
『…家に近いから家に寝かせとく』
つ[えっ…でもAちゃんって女子でしょ!?男子を((『それじゃ。またね。』
あーだこーだ言ってたけど切ってやった。…罪悪感あるね。
『…さて、生きてるのかな?』
ま、息してるし大丈夫だろうけど。
どうやら手ぶらでうろついてたみたいだ。あたりに彼のものと思われる物は落ちていなかった。
少し重かった(失礼)けど、家が近かったので時間はあまりかからなかった。
私はソファーに彼を寝せる。
…痣がたくさん。もちろん傷も。
血は出ていないようだ。
…なかなかイケメンじゃねぇかよ。許さん(ひどい)
私は彼に毛布をかぶせ、キッチンへ向かう。
『…晩御飯作ろ。』
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燕(プロフ) - あみさん» ほぁぁ、、((( 何回も来てもらえるなんて、、ありがとうございます…!更新していない私も悪いので貴方様が謝る必要はありません…!(?)コメントありがとうございます、、!! (2021年2月1日 20時) (レス) id: 57e4197bdd (このIDを非表示/違反報告)
あみ - 本当にごめんなさい。長い間来てなくてごめんなさい。本当に。少し冷め期がありました。でもまた好きになりました。本当にごめんなさい。大好きです。。ごめんなさい。(( (2021年2月1日 2時) (レス) id: 6eb6482913 (このIDを非表示/違反報告)
あみ - 更新忘れられてるなとは思ってましたよ((殴でもよかったです!w面白い作品は例え何年かかっても完結してほしいなと思います (2020年8月28日 1時) (レス) id: e8029eac48 (このIDを非表示/違反報告)
燕(プロフ) - あみさん» ありがとうございます!あなたのおかげでこの作品のことを思い出せました!(おい)直ちに更新いたします! (2020年8月27日 18時) (レス) id: 57e4197bdd (このIDを非表示/違反報告)
あみ - 面白いです!あつかましいですが更新待ってます (2020年8月27日 16時) (レス) id: e4a797dbcb (このIDを非表示/違反報告)
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