今日も私は“フリ”をする。【ガレキ牛】【平和組】【最俺】【チームTAKOS】

フリをして17回目 ページ19

mob「位置について、よーい」


ﾊﾟｧｧｰﾝ


外野を見たくないため目を閉じる。
そして一心不乱に走っていく。
プリペイドカードのためならぶりっ子なんて捨てますんで。←


「え、何あの子めっちゃ足速ーい」
「コジコジ負けるんじゃない?」
「ｷｬｰｱﾌﾞｻｰﾝ」
「みんな今はコジーを見よ」


外野がうるさい…

閉じていた目を開けるともうゴールは目の前にあり、



mob「しょ…勝者…A…!」


勝利した。


コ「まさか負けるとは…」

『勝ちましたんでぇ、プリペイドカードぉ、いいですよね?』

コ「う…」

ん?まさか無理とか言うんじゃないやろなぁ?

『(^言^)』

コ「は、はい。」

『ありがとぉございますぅ！』

コ「じゃあ放課後まってて…」

『わっかりましたぁ！』

その後の女子たちは私のことを恐れていたのだとか…


コジマSide

俺は月山…だっけ?ってやつに何か魅力を感じて競争に誘った。
ぶりっ子だったのだが、他のやつらと何か違う気がしたのだ。

すると彼女は俺よりも速く走り、堂々と先にゴールした。

やはり他の奴らとは違う。他の奴らはわざと転け、俺に保健室に連れていってもらおうとするんだ。

あと、プリペイドカードをかけたことを少し後悔した。

今度から運動するときは月山さんを誘おうかな。いい相手になってもらえそう。



貴方Side

─放課後─


「ねぇ、月山さんだっけ」

数学がわからなさ過ぎて絶望していたところ、実況部のめがねさんが話しかけてきた。
あ、こいつこのクラスだったんだ(今更)

『いえ、違いますぅ』

話したくないので否定する。

「あれ、じゃあ君誰?」

『そこら辺に生えてる雑草とゴリラを下水で煮込んだやつです』

「え。」

あ、普通に引かれちゃったか。

『すんませぇん、嘘でえっす！』

「じゃあ誰?」

『山田花子です』

「いや違うでしょ」

『あ、あなた私のことを忘れたっていうの!?』

「だから月山さんじゃないの?」

『そうですよぉ(諦め)』

もうふざけるのやめよ。外野の視線がグサグサ刺さってる…

「後でフ○ミマ来てよ」

あ゛あん?こちとら関わりたくねぇんだよぉ!?

『わっかりましたぁ！』

「あ、あとさ、」

まだ話すの!?視線が殺しに来てるからやめて!

『あのぉ、視線が痛いんで後で話してもらってもいいですかぁ?』

「あ、はい。」


…あ、コジマとかいうやつのこと忘れてた

コ「まだかな…」

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