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「あれ、ポケモントレーナーじゃない？」
テーブルシティ近く、モンスターボールを片手に走り回る少年を見つけた。トウヤは私にバトルをさせたいようで、そう言うと「目でも合わせてきなよ」、なんてすこし笑う。
『えっと、パルデアでは、目を合わせてもバトルは始まらないんです』
「本当？便利な世の中になったね。」
えっ、と驚いた声とともに、羨ましがるような声を発する。
イッシュでは“目と目があったらポケモン勝負”という暗黙のルールがあった、と続けてトウヤは言う。だから、いついかなる時もどんなトレーナーと戦ってもいいように、常にポケモンの状態は万全にしていた、していなければならなかったのだ。
とても大変だったと言われたので、苦笑いしておいた。
『まだ技など分かってないことが多いから、トレーナーさんとバトルするのは後にして…』
「ねえ、もしかしてポケモントレーナー？ならこの子と勝負してやってよ」
『えっ？？』
トウヤは、モンスターボールを持ったその少年に勝手に声をかけ、こちらをにこにこしながら指差す。
え、ほんと！？なんて言っては、少年は駆け寄り、きらきらした眼差しでこちらを見る。ぶんぶんと尻尾をふるワンパチのように見える……Aの防御が下がった。
「よ〜し！お姉さん、ポケモンバトルだ！」
モンスターボールを突き出され、それっぽい雰囲気があたりに漂う。
『う、受けて立ちます！』
…いやまあ、こんな雰囲気を醸し出されてしまっては、バトルするしかなくて…。
少年はぐっと拳を握り頷くと、モンスターボールを投げた。
「がんばれ！タマンチュラ！」
『えと、ホ、ホゲータ！』
相手のタマンチュラがボールから転がり出、臨戦態勢。一方私のホゲータはボールから出るなりすぐに座り込んでぽけ〜っ。
『ホゲータ、バトルだよ…！』
「ほげ…」
のそ、とホゲータは立ち上がった。どうやら何も分かっていない様子。
「よ〜し、こっちからいくぞ！タマンチュラ！いとをはく！」
タマンチュラのいとをはく。無抵抗なホゲータは、体の動きを糸で制限される。しまった、足が動かないようだ！
『ホゲータ、その糸切って！』
「ほげ？」
ホゲータは名前を呼ばれたので、こちらに顔を向ける。
かわいいけれど、そうじゃない。私はもう一度指示を試みるが、ホゲータは首を傾げるだけ。
「もう一回行っちゃうぞ！タマンチュラ、たいあたりだ！」
『わーっ！来るよホゲータ！なんか、なんかおねがい！』
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おこめ(プロフ) - めちゃくちゃ好きです…作者様のペースで更新頑張ってください！応援しております…！ (2月23日 1時) (
レス) @page15 id: 3c9b9f762c (このIDを非表示/違反報告)
ひな(プロフ) - 更新ありがとうございます！！ (2月21日 13時) (レス) id: 1ddf176c35 (このIDを非表示/違反報告)
ひな(プロフ) - 更新ありがとうございます！！！！！！好きです！！ (11月6日 8時) (レス) id: 1ddf176c35 (このIDを非表示/違反報告)
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