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「まあ、そしてさ、パルデアもすこし気になってたから、ゼクロムが回復するまでの間、旅は中止して、ここにいよっかな…って思ってて」
『……？』
「名前、なんていうの？」
『A…ですけど…』
「Aさん、アカデミーで課題出されたんでしょ？だから、僕はそれについていくことにするよ。旅のお供はそのあと。…どう？」
すこし笑ってそう提案する彼。
わたしは再び瞳をきらつかせると、強く頷いた。
─
「いいの？カロス、行かなくて。」
「いいんだ。たしかにカロスには綺麗なデザインの建物がいっぱいある。きっと観覧車に勝るような複雑な構造をしたものなんてたくさんあるだろうね。」
「じゃあなおさら、なんでなの…？」
「ゼクロムがおかしくなった」
「え？」
「……っていうのは建前で、本当は…」
「建前？ずいぶん変な建前ね…？
…で、本当は？」
「…ふふ、トウコも分かってるでしょ。」
「まぁ少しは…。」
「………カロスに、─は─────
─
「えっ！？手持ちこれだけ！？」
『えっと、まだ、本当の本当に新米トレーナーで…手持ちというか、捕まえたのはこの子たちだけで…』
「まあ僕もトレーナーになったばかりの頃はこんな感じだったけど…まさかアカデミーに通ってる人がこんなにポケモンを育てていないとは思ってなくてさ。」
『引っ越してきたばかりだから…』
「う〜ん、まあ…仕方がないことか…」
家近くの良さげな木陰、腰を落としてはまだ仲間になったばかりのホゲータとキャモメをトウヤに見せる。全然懐いてないし、生態すら知らないし。
「…ねえ、このポケモンって…なんて種類？」
『ぽけーっとしてるのがホゲータで、このよく海上を飛んでる鳥がキャモメです。』
「ホゲータかぁ…」
どうやら、ホゲータは初めて見る様子。イッシュ出身らしいからだろうか。
ふと、トウヤはホゲータの頭を優しく撫で、そして鼻先に指を置いてくすりとホゲータに笑いかける。ホゲータはただ不思議そうにトウヤを見つめた。
『トウヤさんのポケモンは？』
「僕？僕は、秘密。」
『え、秘密…？』
「……僕もちょっとジムに挑戦しよっかなーって思っててさ。」
『というと？』
「………手持ち、新しくイチから育てることにしたんだよね。」
トウヤはそう言うと、いたずらっぽく笑ってみせた。
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おこめ(プロフ) - めちゃくちゃ好きです…作者様のペースで更新頑張ってください！応援しております…！ (2月23日 1時) (
レス) @page15 id: 3c9b9f762c (このIDを非表示/違反報告)
ひな(プロフ) - 更新ありがとうございます！！ (2月21日 13時) (レス) id: 1ddf176c35 (このIDを非表示/違反報告)
ひな(プロフ) - 更新ありがとうございます！！！！！！好きです！！ (11月6日 8時) (レス) id: 1ddf176c35 (このIDを非表示/違反報告)
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