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ホゲータは何も抵抗することなく、体当たりを受けてしまった。ホゲータはバランスを崩し、後ろに倒れる。
『ホゲータ！大丈夫？』
「ほげ…」
ホゲータは、明らかに元気が無さそうにしている。
反撃方法もわからないし、バトルはネモとやった以来全くしていない。どうしよう…
「ひのこだよ、Aさん」
『じ、じゃあ、ひのこ！』
「ほげ！」
トウヤの言った通りに、ホゲータに指示を出す。
そうだ、そんな技があった気がする…！！
ホゲータはひのこ…ちいさな炎をタマンチュラに吹き出す。
タマンチュラは火が弱点であったため、大ダメージを受けたようだ。
『おお…！』
「効果バツグンじゃん！でも、こっちもまけないぞ！」
「タマンチュラ、もう一回たいあたり！」
『こっちだって、たいあたり！』
「ひのこでいい気が…」
「………えーっと…引き分け？」
『いや！でも！私、もう一匹ポケモンを持ってます！』
「俺持ってない！」
「じゃあ勝者はAさん。よかったね」
目を回しているホゲータをモンスターボールに入れて、よし、とガッツポーズをとる。ありがとう、ホゲータ。
トウヤはにこりと微笑み、拍手してくれている。
「お姉さん強かったー！はい、これ賞金」
『あ、ありがとう…』
ちゃり、とわたしの手のひらにいくらかの現金がのせられる。えっと…200円。
少年にとっては貴重なおこづかいを、貰ってしまった…
「…それは、ありがたく貰っておくものだよ。」
わたしが少年に返そうと思っていたのがバレたようだ。
トウヤは賞金が乗せられたわたしの両手を、彼の両手で包み込み握らせて、こちらの目を見て微笑んだ。
わたしはすこしびっくりして目を2、3回瞬かせて、そしてその200円を財布にしまった。
「また勝負しようねお姉さん！俺だって強くなるぞー！」
少年はにこにこしながら、その場を走り去っていった。
「どうだった？バトルは。」
『う〜ん…難しかったです。でも、慣れたら楽しそう。』
「ふふ、そっか。」
いつまでもあの調子じゃ、ジムの挑戦は難しいかもな。
私の、楽しそうという言葉にうんうんと頷くトウヤを見ては、いつかはわたしが彼に勝てるようにバトルに強くなる
ぞ、とジム制覇とはまた違う目標を立てて、決意を固めた。
『わたし、もっと強くなるぞ！』
「その意気だ！」
…楽しい旅が、はじまりそうだ。
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おこめ(プロフ) - めちゃくちゃ好きです…作者様のペースで更新頑張ってください！応援しております…！ (2月23日 1時) (
レス) @page15 id: 3c9b9f762c (このIDを非表示/違反報告)
ひな(プロフ) - 更新ありがとうございます！！ (2月21日 13時) (レス) id: 1ddf176c35 (このIDを非表示/違反報告)
ひな(プロフ) - 更新ありがとうございます！！！！！！好きです！！ (11月6日 8時) (レス) id: 1ddf176c35 (このIDを非表示/違反報告)
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