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…小道に入った頃だろうか。あたりは突然雷雲に包まれ、その姿をきっちり目視できる程に大きな稲妻がはしっている。
海も不自然に揺れ、びりびりとした風が吹き付ける。まるで台風が通過しているよう。
季節的にはおかしくないのだが、今日の予報は快晴だったし、数分前にはハネッコも楽しそうに飛んでいた。
まるでなにか強大なポケモンが暴れ始めたような。
そう考えるとお母さんが心配になってきた。ミライドンに全力を出すようお願いしたが、力不足なようで焦った顔をするだけだった。
─
私が家に着いたとき。とんでもないものを目にした。
家の裏、海の上空で苦しそうに暴れる黒い大きなポケモン、
…それにしがみつく青い服の人。
上空とは言ってもペリッパーが飛んでいる辺りの高さで、加えて少しずつ下がっている。
どれだけ危険か分かっていながらも、目的であった家を無視して裏の小さな崖まで来れば、涙が出るほど痺れる風に耐えながら 黒いポケモンの方 を見た。
そのポケモンはまるで ドラゴン、でんきタイプ だと主張するように、その不思議な形状の尾を青く光らせ稲妻を纏い、大きな唸り声を上げ辺りを圧倒する。
しがみつく青服の人は散々振り回され、今にも落ちそうになってしまっている。
ミライドンもその 人 のことを発見したようで目を白黒させるが、今の自分じゃどうしようもないといったふうに姿勢を低くしてただ怯える。
手持ちはホゲータとキャモメだけ、なんにせよ初心者トレーナーであるため技の効果が分からない上にそもそも彼らが何をできるか知らない。
嗚呼、それどころの問題じゃない。モンスターボールを取り出そうとすると風に煽られて飛ばされてしまう。ヘビーボールさえあったらそんなことはなかったのに。
ミライドンに吠えてもらったり、ポケモンを出そうと試みたが 全くの無意味。声は届かないしそもそもみんな怯えて出てこなかった。
すると、絶賛大ピンチ中の青服の人はこちらのことに気付いたのか、いくつもボールを投げてきた。
その内の一つのボールが勝手に開き、中から3つ頭のあるポケモンが出てくる。そのポケモンは他のボールを全て咥えた後、一つを意図的に落としてこちらへと向かってきた。
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おこめ(プロフ) - めちゃくちゃ好きです…作者様のペースで更新頑張ってください！応援しております…！ (2月23日 1時) (
レス) @page15 id: 3c9b9f762c (このIDを非表示/違反報告)
ひな(プロフ) - 更新ありがとうございます！！ (2月21日 13時) (レス) id: 1ddf176c35 (このIDを非表示/違反報告)
ひな(プロフ) - 更新ありがとうございます！！！！！！好きです！！ (11月6日 8時) (レス) id: 1ddf176c35 (このIDを非表示/違反報告)
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