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ずるい、ずるいよ ページ8

むかしむかし、あるほしのせいふくをねらうものがいました。
しかしそのほしには、つよいほしのせんしがいました。
ふたりはたたかいましたが、ほしのせんしがかってしまいました。
かれはしんでしまいました。
ほしのせんしは、そのあともそのほしのもんだいをかいけつしていきました。
てんしとなったかれは、てんごくからそれをみていました。

「ずるい」
「いきてるなんて」
「なかまが、いるなんて」
「…すてき」
「………ずるい」

「…たおす」
「………ころす」
「きっと」
「ころす」
「ころしてやる…」

しかし、そんなことをつぶやいたものですから…
かみさまがおこり、かれをじごくへつきおとしてしまいました。

「おまえもだ、いつかころしてやる」

かれはかみさまにいいました。じごくからはきこえるはずがないのに、いつまでも。
するとえんまさまがでてきていいました。

「おまえはなにをうらんでいる、なにをそんなにうらむのだ」
「わたしをこんなめにあわせたやつらすべてを」
「ならばおまえにちからをさずけよう、そいつらをたおせるちからを」

すると、かれのむかしのきずにはばんそうこうがはられ、みえなかっためをみえるようにしてもらい、すっかりくろくなったはねをもぎとりあたらしいはねにしてもらいました。

「さぁ、いってこい」

そしてかれは、あるはなばたけでめをさましました。

ここは・・・?

まえから、だれかくる・・・?


あぁ、あかいりぼん・・・


きれいな、はね・・・



すんだ、こころ・・・



「きみは・・・?」
「私?私は妖精!」
「あぁ、ようせいか・・・」

「きみってさ、かわいいね」


「か、かわっ!?」
慌てて彼はおきあがりました。彼女は、鏡を差し出しました。
「ほら、可愛いでしょ?」
そこには、前のゆがんだ彼ではなく、新しく生まれ変わった彼がいました。
「そうかな…?」

「うん、そうかもね…!?」
ふいに口を開けると、そこには前の彼の醜い瞳がありました。

彼女にこれを見せたら、嫌われる…せっかくできた、友達なのに…

…きっと、星の戦士を殺したら悲しがる。

………ごめん。

「あなたに夢はある?」

「うん。…ある星を乗っ取る」

「…!」

「大丈夫、たぶんしないから」

「良かった…」

「ねぇ、君の名前はなんていうの?」

「私?私はリボン!君は?」

「ボクの名前は…」

その時、花畑に突風が吹いた。

君は飛ばされた。ボクは君に向かって

羽根を差し伸べた。

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作者名:トウキビ | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/asdfgh/  
作成日時:2017年10月15日 17時

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