始まり2 ページ2
サンタをやって4年。
包装係をやって2年。
なんか、ランキング的なものがあり、10の枠があるのだが、毎回入っていた。
正直たのしかった。
みんなと仲良くなれた。
でもそれも長く続かない。
終わりの時が来てしまった。
俺含め、あの10の枠のうちの8、抜けてしまう。
ちなみに、決定は、くじ引きらしい。
何人出ていくか？
それは８人、つまり今回の場合、優秀者しか出ていかないのだ。
ずっと別れを見てきたが、彼らは、目の前でキラキラと消えていった。
それを初めて見たときは、悲しかったなぁ。
でも、今、俺は見られる番。
みんなからありがとうの言葉を受けて、前以前に悲しみを感じた。
星みたいに消えてくんだろうな、俺も。
そうして、俺は、目をつむり、意識を落とした。
目を開けば、あの森。
立ってみたらまさかの2足歩行ができる。
声は…
「あ。え、出るの？元に戻ってないのか、俺？」
クッソ。
その時、脳内に話しかけられた。
『ごめん！いつもならヘマしないんだけど、人間の要素消さずに送っちゃった。あ、僕には直せないんだ、それ。だから、服とか送っとくよ。じゃぁ、がんばってね。』
は？
恐らく、これをしたのは、あのクリスマス贈り物隊を作って見ていた神様なんだろうな。
うん、何やってんだ。
横を見てみると見慣れたプレゼントBOXが置いてある。
そこには、青と赤のラインの入ったニット帽、同じ柄のマフラー、白シャツ、手袋、黒ズボンがある。
人間にしては薄いのでは？
というかバレるのでは？
ま、いっか。
とりあえずそれを着て、街へ出た。
探検をしていると、どこか見覚えのある顔が。
あれは…
「フユ」と「フユキ」
え、あいつらも立ってんじゃん。
あ、ちなみにランキングに入ってたやつだぞ。
人、近寄ってないぞ。熊丸出しだかんな。
やばいんじゃね？殺されるよ！
yk「おい！フユ！フユキ！こっちこい！逃げっぞ！」
fy、fyk「え、お、おう！」
こうして二人が仲間になった。
他の町にも、見覚えのある動物たちが居た。
例の通り、今すぐにでも殺されそうな状態だったりしたから、こっちに引き連れた。
いつの間にかあの7人？が集まった。
あと一人は人間だった。
その人間に接触を試みたら、向こうから来た。
何故かそいつは、雪だるまの格好していた。
そいつによれば、「君たちの味方になる為」らしい。
意味わからんが、とにかく、仲間になってくれた。
俺らは存在を認めて貰う為に国を作った。
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作者名：雪熊 | 作成日時：2020年5月24日 21時
