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「ツナ、明太子っ」
狗巻先輩が硝子さんのところまでどうやら連れてきてくれたようだ
「これはまた派手にやったねぇ」
視線の先には狗巻先輩がいて、どうやら疑っているようだ
「硝子さん、違うんです!これ、今日の任務でちょっとかすっただけ……狗巻先輩は運んでっ」
さっきのお姫様抱っこを思いだし顔が暑くなるのを感じ、はっと顔下げた
「ほらほら顔をあげて、治療が出来ない
絆創膏だけで血が止まるわけないだろ」
そう声を掛けられ、顔をあげると暖かい光に包まれて痛んでいた傷口がすっと痛みが薄れたいった
「全く女の子なんだから、顔に傷がつかないように気を付けろよ
せっかく可愛いのに台無し
ま、この仕事してれば仕方ないか」
「怪我しないように善処します」
「授業に出る前に上の服も着替えろよ
さっきの傷で汚れてるぞ」
「げっ、着心地よくて好きなのに……」
「ほら、治療終わったから行ったいった」
硝子さんに首根っこを捕まれ、狗巻先輩と摘まみ出されてしまった
「こんぶ?」と首をかしげている先輩と同じように首を傾げれば、すっとスマホを取り出し画面を見せてきた
“大丈夫?痛くない?”
もう一度「ツナ、こんぶ?」と呟いた狗巻先輩に「大丈夫です、心配させてごめんなさい」と頭を下げればふわりと優しく撫でられた
びっくりして顔を上げれば優しく微笑む先輩
目が合うとまた素早くスマホに言葉を打ち込み、画面を見せてきた
“服、どうする?今から合同練習するんでしょ?”
「あ、そうでした。着替え行ってもいいですか?」
顔を伺いながら聞けば「しゃけ!」と返ってきた
「良いよってことですか?」
と聞き返せば、満面の笑みを浮かべた先輩にまた小さくどきっと音が聞こえた気がした
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作者名:ゆきはな | 作成日時:2021年4月27日 22時