2話 ページ5
高専に入学し、しばらく経つと虎杖悠仁くんと釘崎野薔薇ちゃんも五条先生に連れられて入ってきた
虎杖くんはどうやら両面宿儺と言う呪霊が入ってるらしい
書物でしか読んだことないけど、とにかく強い呪霊のようだ
その特級呪物を食べてしまうなんで大丈夫なのだろうか?なんて考えていたが、入学してきたのは元気いっぱいの、ザ!男の子ですって感じで怖かった
同学年には伏黒恵くんもいて、男の人だし初めは怖かったんだけど、毎回私が分からなそうなところを教えてくれた
優しい一面を知ってからは少しずつ慣れて、とても信頼出来る人に変わっていた
「A任務あったんだろ?大丈夫だったか?」
「うん、怖かったんだけど、術が通用するの分かったら、大丈夫だった」
「ならいい」
くしゃりと撫でる手はやっぱり大きくて優しい
「なぁ、毎回聞くけど付き合ってんのか?」
「え?付き合ってないよ?」
野薔薇ちゃんも唯一の同学年の女の子
すごいサバサバしてて、「紅一点」と張り切ってたらしいんだけどクラスに入るなり私を見て、「ふーん、まあまあかしら」と上から下まで眺められた
そんな野薔薇ちゃんが不思議そうにというか兎に角変な顔をしてこちらを見ていた
「なんで?」
「なんでって、お前、虎杖とか狗巻先輩とかに触られそうになると逃げんじゃん」
「……あぁ」
虎杖くんはこちらを見てるのに言うのか
「虎杖くん、声大きいしなんかおっかない」
「え?俺、おっかない?」
「ん、おっかない」
「虎杖、おっかないって意味分かるのか」
普通に使ったつもりなのにおっかないって日本語じゃないの?
「は?おっかない?わかんねぇの?」
野薔薇ちゃんも分かるのになぜ?
「おっかないって東北弁なのか?」
「え?虎杖くんどこ出身なの?」
「俺?仙台だけど」
「あれ?私と同郷なんだね」
「まじか!?」
「ん、まじまじ」
そうか同じなんだ
あれ?なんか普通に話せてる?
「話脱線したね、おっかないって怖いってことだよ
でも、同郷って分かったらおっかなくなくなっちゃった」
「なら、俺も良かった」
虎杖くんが笑うのにつられて、笑ってしまった
「仲良くしてるとこ悪いんだけど、任務だよ」
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作者名:ゆきはな | 作成日時:2021年4月27日 22時