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清瀧は水
呪霊が植物系
たしかに相性が悪すぎた
「それなら……」
「爆裂焔華(ばくれつえんか)！！」
氷華とはまた違う印を結び、指の間から息を吹くと焔はまっすぐに呪霊へと伸びていった
「こしゃくなぁ！！小娘がぁぁぁ」
呪霊も避けたようでもの凄い勢いで此方へと向かってくるも棘先輩の「動くな」の一言でピタリと動きが止まった
「爆裂焔華っ！！！」
先ほどよりも呪力を込めて吹けば、焔は呪霊を包み込んで消し去っていた
「……っ！！」
だめ、ここで倒れる訳にはっ
「おいでっ、瑠璃清瀧！！」
水面に手を滑らせると清瀧が再び現れ、滝を昇り始めた
しばらくすると、淀みきっていた場所が一気に花が咲き、水は透き通り、もとあるべき姿となっていた
“ありがとう”
そう聞こえた気がしたけど、なんか頭がふわふわして、考えるのめんどくさくなってきちゃった
急に視界も歪み、意識も遠のいていった
ｰｰｰｰｰ
ふっと意識を戻し、まわりを見ると一面のひまわり畑
「たかな！」
少年の声と共に現れた女の子
「うわー、すごーい」
一面が綺麗な黄色に感嘆している子はもちろん自分でこれは前の続きなのか？と思わず見つめてしまう
「こんなおっきいひまわりはじめて！」
まわりをきょろきょろ見渡しては、喜んでいた
小さい頃の先輩も一緒に手をつないでにこにこと笑みを浮かべ楽しんでいるのが分かった
そんな和やかな雰囲気も長くは続かなかった
陽は傾き始めていて「たかな」と小さな棘先輩が手を差し出すと「うん」と嬉しそうに手を繋ぎ家路に付きはじめた
でも子どもの足よりも陽が落ちる方が早くて、あたりはだんだん暗くなり始め、それに合わせ足の歩くスピードも上がる
鍛練していると言っても、2人はまだ身体が小さい
体力も限界に近づいているのが目に見え始めていた
ｰｰｰｰｰｰ
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作者名：ゆきはな | 作成日時：2021年4月27日 22時
