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8話 ページ14

結局、あの声の謎は解けないままになってしまったけど、いつか分かるのかな?
考えても分からないし、まあいっかと流すことにした


それよりも久しぶりの登校なのに、ホラーとかパニック系とかの映画の連続で寝不足だけど、
みんなに会えるのがとても楽しみで仕方がない

「おっ!久しぶり!A元気になったみたいだな!」

真希先輩がちょうどよく、となりのお部屋から出てきたところだった

「おはようございます!すっかり元気です!今日からまた宜しくお願いしまーす」

それから他愛のない話をすると共同スペースにいるパンダ先輩と狗巻先輩が目に入り、ふっと昨日のことを思い出し、自分でも顔が赤くなるのが分かった

昨日、狗巻先輩とぎゅーしちゃったんだっけ?うわっ、どんな顔をして会えば……と思っていれば「ツナマヨ」とにこりと笑顔をむけてきた先輩

「お、おはようございます!その、えと、日直だったの思い出したのでごめんなさぁぁぁい」


なんで逃げたのかなんてわかんない、ただ恥ずかしかった
ドキドキが止まらない
顔が赤いのも引かない
今までこんなことなかったのに、男の人は怖い対象だったはず
私、どうしちゃったの?

フードをぎゅーと引っ張り深くかぶった

「お、今日から復帰したのか!」と声を掛けられふっと顔を上げればぎょっとしたような瞳をした野薔薇ちゃんがいた

「どうした?!誰かに泣かされたのか?!」

「え?泣いてなんか……」

暖かい滴が頬を濡らしていた

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作者名:ゆきはな | 作成日時:2021年4月27日 22時

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