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三日月は
晴之から借りた硯で自分の懐から取り出した墨をすり出した。
そして少年はというと…
晴之『待て待て待て!?
少年よ、何故服脱いでるんだ!!??』
少年は着物の襟を肩まではだけさせていた。
その姿に顔を赤くさせ動揺する晴之。
少年『?三日月殿の力を分けていただくためにですよ。』
少年はさも当然のようにしているが、
晴之は顔の熱さが取れずパタパタと手で仰いでいる。
三日月「よし、準備が出来たぞ。
では少年、ゆくぞ。」
少年『はい!』
三日月は筆にすった墨をつけ、その筆を少年の胸に近づけた。
少年『……んっ………』
冷たかったのか、少年は小さな声をあげた。
三日月はニコニコと表情を崩さず、少年の胸に何かを書いていく。
晴之はこれでもかというほど目を見開いて、口まで開いている。
しばらくして書き終わったのか、少年から筆を離すと
不思議なことに三日月が書いた文様が淡く光り出した。
そしてゆっくりと光が消えると
少年の胸には三日月のような文様が青く浮かんでいた。
晴之『え、三日月こんなことできんの??』
三日月「ノリでやってみようと思ってやったら出来たというわけだ。」
少年『ありがとうございます、三日月殿。』
少年が着物を直していると、三日月が思い出したように手を叩いた。
三日月「少年、主がおぬしに聞きたいことがあるそうだぞ。」
晴之『えぇ!?』
少年『なんでしょうか?((ニコ』
晴之『あ、ええと……
少年って皆から「少年」って呼ばれてるけど、
呼びにくかったり呼ばれにくかったりしないかなって思って…
それで、少年には名前とかってないのかなと……』
そう言うと
少年は少し俯き何かを考えた。
そしてふっと顔を上げると
少年『僕の昔話きいてくれますか?
まだ誰にも話したことのないお話なのですが。』
晴之と三日月は顔を見合わせ、ゆっくりと少年に向かって頷いた。
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ぱるむ(プロフ) - 続きを!!!!!! めっちゃ好きです!! (2021年6月25日 11時) (レス) id: fc15dafcd2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:御幣島 きいろ | 作成日時:2018年3月4日 13時