セクシー兄貴がちびっこになった件について。

30…！ ページ31

北山side



こいつの使命はなんだろう



きっと俺が関係してるんだろうけど



ただいまーと下から声が聞こえて、玄関へ向かった



玉｢おつかれ、早いねみつ｣



北｢おう、藤ヶ谷いねぇとあんまり話進まなくて｣



玉｢…そっか、今日2人の曲の打ち合わせか｣



北｢うん…｣



早く帰ってこいよ太輔…って顔に出てたのか、頭に玉の手が降ってきて、よしよしと撫でられた



玉｢まぁそう落ち込まないで、戻す方法はあるんだし｣



北｢そうなのか！じゃあ早速…｣



玉｢それは無理、たいぴーがみつとの問題を解決しなきゃ戻れないんだから｣



そっか…と発した俺の声は思ってたより小さくて、ちらりと玉の顔を見ると悲しそうな顔をしていた



玉｢俺だって早くがやに会いたいけど、みつは俺の倍思ってるよね、辛いだろうな…｣



またよしよしし始めた玉



後ろから小さな足音が聞こえる



藤｢おかえり…｣



玉｢ただいまたいぴー！｣



北｢おはようたい｣



そう言う俺をスルーして何故か玉を睨みつけた



藤｢…おりぇのひりょ｣



そう言うと俺の頭を撫でていた玉の手がすっと戻って行った



玉｢そうだね、ごめん笑｣



藤｢ひりょ…だっこ…｣



ん、と手を広げてくるからそのまま抱き上げる



玉｢たいぴー、嫉妬？｣



うりうりとほっぺを触る玉



藤｢いーじゃんほんとらもん｣



ぷくっと頬を膨らませてるたい



めっちゃ可愛いな



藤｢ひりょ、ちゅー…｣



玉の前でどんどん近付いてくる顔



北｢え、ちょ、たい？｣



藤｢ちゅーして｣



え？と俺が渋っていると、うるうると潤んでいくたいの瞳



北｢え、ちょ、ごめんて｣



玉｢早くちゅーしろよー笑｣



そう言ってRECしてる玉



な、なにこれ公開処刑！？



藤｢ちゅーすりゅの…ひりょ｣



ちっこいたいの手に俺の顔が挟まれて、可愛さから動けない



北｢わ、わかったからっ！｣



たいの顔がどんどん近付くにつれて赤くなっているであろう俺の顔



…したい



衝動にかられて、結局俺の方からたいの唇にキスを落とした



玉｢ひゅーう！やるじゃんみつぅー！｣



あ、これ、動画回されてたんだった



すっかり忘れて自分からちゅーしに行っちゃった



満足気なたいににやにやしてる玉、顔が赤い俺



俺はそんな2人に少しだけ腹が立った

31！！→←29

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す